今年はじめに開催したエシカル・コミュニティナイト。おかげさまで大好評だったので、先日新しく青山通りに移転をしたオーガニックレストランnavvareにて、第二回を開催いたしました!エシカル協会では、エシカルという共通のテーマを持った方々の集まりとして、自然派ワインやオーガニック食材を使用した食事を楽しみながら、交流を深める機会を定期的に設けます。また、コニュニティナイトではただ飲んで食べるだけではなく、新しい学びもあるように毎回必ずエシカルに携わっていらっしゃる方たちをゲストとしてお招きをして、ミニトークショーや報告会などを行います。

 第二回目となるコミュニティナイトでは、株式会社ワンプラネット・カフェの取締役であるペオ・エクベリさんが率いるザンビアのバナナペーパーのツアーに参加をしたメディアプロデューサーでもあり旅人の村越慎司さんが報告をしてくれました。またツアーで一緒だった株式会社山櫻の代表取締役の市瀬豊和さんと社員の高崎啓介さん、金子隆一さんからも体験したリアルな感想をいただきました。

 村越さんの報告でまず目をひいたのが、ザンビアの神々しい野生動物の美しい写真の数々。皆ため息が出るくらい感動をしていました。村越さんいわく、ザンビアの人々が持つ豊かさとは、

①クリーンな空気
②大きなスペース
③オーガニックな食べ物
④家族との時間
⑤たくさんの子供達と家族

 これらを見ると、先進国に住む私たちが失くしたものであることに気づかされます。

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 また、バナナペーパーの取り組みは本当に素晴らしいことだということを知ることができました。
バナナペーパーとは、アフリカのザンビアに育つオーガニックバナナの茎から取った繊維を使って、日本の越前の和紙作りの技術を用いて生産された紙のこと。日本とアフリカのコラボで生まれたフェアトレードの紙です。環境問題と貧困問題に同時に取り組み、森林と野生動物保護、子どもの教育に繋がるという夢のような紙。このバナナペーパーを始めたのは、株式会社ワンプラネット・カフェ。日本とアフリカ、スウェーデンの現地ネットワークを活かしたコンサルティングや講演、商品、サービスの開発支援をしている会社を立ち上げた環境コンサルタント、環境ジャーナリストでもあるスウェーデン人のペオ・エクベリさん。若い頃から環境アクティビストとして活動しており、日本在住24年です。ペオさんがバナナの繊維に着目したのは、ザンビアを訪れたときのこと。広大なバナナのプランテーションから廃棄されるバナナの茎を目撃したことからです。普通の木は植えてから育つまでに約30年かかります。でもバナナの木は、植えると1年で大きな木に成長して、実をならせます。実はバナナの実を一度収穫してしまうと、二度と同じ木からはバナナの実はならないのです。なので、バナナを収穫したあと、農家さんたちはバナナの木を切り倒します。このバナナの木はゴミとして捨てられます。この捨てられるはずだった木から繊維を取り出し、バナナペーパーにすることに成功したのです。

 ペオさんはザンビアに住む現地のパートナーと共にバナナペーパーを作っています。バナナの繊維をとるのは、すべてザンビアに暮らす最貧困層の男女たち。彼らはバナナペーパーの工場で働くことで、給料をもらい、生活が安定し、子どもに教育を受けさせ、長期的に計画をしながら暮らすことが可能になるのです。また、バナナは世界125カ国で作られていることを考えると、バナナペーパーが持つ潜在能力はとてつもなく大きい、ということをお分かりいただけるはずです。ザンビアの例でいえば、バナナペーパーの工場で働き、収入を得られることで、現地の貧しかった人たちは、密猟者にならずに済むという話しを聞きました。実は多くの密猟者は貧困に苦しむ一般の家庭のお父さんです。サイや象を殺して売り、そのお金で家族を養っていました。バナナペーパーを作ってお金を得られるようになってきた今は、密猟者になる人も激減し、生物多様性が守られるようになってきたという報告があります。また、お金を得るために、森を伐採して薪を売ってきた人たちも、同じようにバナナペーパーの工場で働けることで、木を切ることもなくなり、そのおかげで環境も守られつつある、という報告もあります。つまり、バナナペーパーに取り組むことで、その地域での環境問題や貧困問題、生物多様性の問題など包括的に問題を解決していくことが可能、ということです。

 バナナペーパーは今、名刺や包装紙、賞状、高校の卒業証書など様々なアイテムに使われています。とても質が高く、美しい紙だからです。大手の企業の一部の社員たちも、ペオさんのバナナペーパーで作られた名刺を取り入れているそうです。エシカル協会の名刺もすべてバナナペーパーです。

 こうしたホリスティックなアプローチで世界の問題を解決していくことはまさにエシカルなこと。バナナペーパーの取り組みは私たち協会でもずっとフォローしていきたいと思っています。