皆さま、こんにちは桑原です。
あっという間に10月中旬!早いものですね。ヒンヤリしたと思ったら、また夏のような暑さに逆戻り。季節の変わり目で不安定な天候が続きますが、みなさまお体にお気を付けください。そうそう、季節の変わり目といえば衣替えですがエシカルコンシェルジュを目指すみなさまはどのようにするご予定でしょうか。参加者の中には自分でお洋服を作っていらっしゃる方がいて、あまりに上手だったので感動してしまいました。自分で作るって究極のエシカルのかたちですよね。

さて、第三回の講座では株式会社FEM代表取締役を務める山口真奈美さんにお越し頂き、「エシカル&サステナブルな認証ラベルの世界」についてお話いただきました。


前回の講座では、フェアトレード認証製品を購入することで、私たちの食べ物や洋服を生産する農家の方々の労働環境を向上できることを勉強しましたが、今回はその前提にある認証ラベルの「認証」について詳しく教えていただきました。

まず、認証マークとは商品が倫理的な基準に基づいて生産されたことを証明するマークのことです。商品パッケージに表示されることで、消費者に対して環境への配慮や透明性を保証することができます。

僕たちが日常生活をおくる上で何かを消費することは前提としてありますが、それら製品が作られる背景には地球から原料調達し、生産、加工、輸送、廃棄が行われるなど様々な環境コストが発生します。

最近では企業努力により、地球環境に配慮した生産活動がされるようになりましたが、一方で地球環境を無視して作られる製品も未だに少なくないので、消費の担い手である私たち消費者が注意してそれらを見極めていく必要があります。

しかし、世界中でビジネスがされるようになったいま、私たちが普段使っている製品が倫理的に製造されているものなのか、誰がどこでどうやって作ったものなのかを外見だけで判断することは難しく、オーガニックコットンを例にあげても、従来のコットンと見分けることができません。
実際にエシカルなのかどうか混乱して購入をためらってしまう人は多いのだそうです。

だからこそ第三者団体による監査が重要な役割を果たし、企業は製品に認証マークを表示させることで、消費者に対して社会や環境に配慮していることを保証する必要があるのです。

驚くことにエシカルにまつわる認証マークは世界に400種類以上も存在し、同じ繊維製品でもかなりの種類が存在するそうです。これらは緩厳の差ではなく、重視するポイントや対象の差異によるものなのだそうです。

例えばGOTs認証を受けるためには最低でも70%のオーガニックコットン使用が求められますが、スポーツウェアなど、他の合成繊維と合わせて製造されるものにはふさわしくありません。この場合、最低5%のオーガニックコットンが必要とされるTE認証が採用されるなど、様々な認証があるおかげで洋服の多様な表現を可能にしています。

他にもコットン農園などの原産地に対する認証や、工場などの加工流通過程に対する認証など分野による違いもあります。

山口さんが代表取締役を務めるFEMでは多くの認証団体から審査業務を専門に請け負っていますが、原綿や製品に対する審査ではなく、工場や加工所において認証製品を取り扱うための管理体制が整っているかを5つの基準(文書審査・生産現場などの訪問・インタビュー・サンプリング・情報の照合確認)に基づき審査しているそうです。合格するためには基本的にオーガニックコットンが従来のものと混ざらないような管理体制が求められます。

これらGOTsのような繊維認証は最近では特にベビー用品やタオルなどに広がりを見せているそうですが、日本ではまだまだ認証マークが浸透していないため、認証を持たない製品でも“自称オーガニック”として販売できてしまうことが懸念されています。

「認証が全てだ」と言うつもりはありませんが、本当にエシカルなものを選ぶためには私たちが製品の倫理性を一つ一つ確かめる必要があり、認証ラベルはそれを保証するための便利なツールなので積極的に選んでいきたいものです。

製品の透明性については食品も同じで、僕たちはどこの誰が作ったか知らないまま口にしていることが多いです。口に入れるものを一から十まで調べていたらキリがありませんが、農産物における認証もしっかり存在し、有機JASマークやUSDAマークは製品が環境に配慮していることを保証してくれます。

他にも水産物のためのMSC認証やASC認証は持続可能な漁業や養殖で獲られた水産物を保証しています。

木材利用のためのFSC認証は木材の流通や加工のプロセスで環境保全に配慮し、地域社会の利益にかない、かつ持続可能な形で生産された木材使用を保証しています。今回のワークショップで使用した紙もFSC認証のマークがついていました。

このように私たちの周りには様々な認証ロゴがあり、消費者として責任ある買い物をするためのツールが存在します。日本でも種類は少ないながらも少しずつ企業での取り組みが始まっています。

エシカルでサステナブルな世界に向けて僕たちは製品にはどんな影響があるのか、しっかり考え、未来に繋がるエシカルな選択肢をしていきたいですね。

(え)いきょうを、(し)っかり、(か)んがえ(る)=エ・シ・カ・ルで覚えましょう!

将来的にこの認証がなくなり真の意味でのエシカルな社会が形成されることが望ましいと山口さんも言っていました。

さて、次回の講座ではパタゴニア日本支社長である辻井隆行さんと、環境・社会部門ディレクターである佐藤潤一さんのお二人にお越し頂き、「パタゴニアが考える企業の責任」についてお話いただく予定になっています。

パタゴニアはアウトドアファッションブランドとして有名ですが、同時に環境活動に対してもイニシアチブを発揮し、環境団体への売上寄付、フェアトレード、洋服の再利用、最近だと食品部門にも力を入れており、企業として本当に様々な環境活動に取り組まれています。

アウトドアブランドだからこそ生まれるパタゴニアの精神と企業としての環境活動を学びに来ませんか?

次回も定員ございますので、ご予約はお早めに!

私も今から楽しみです!
では!

桑原

次回の講座
10月24日(火) 「パタゴニアが考える企業の責任とは」
辻井隆行さん(パタゴニア日本支社長)
佐藤潤一さん(パタゴニア日本支社 環境・社会部門ディレクター)

【開催場所】
オーセンティックワークス セミナールームABC
東京都新宿区四谷2-11 アシストビル5階
・東京メトロ 四谷三丁目駅より徒歩5分
・JR、東京メトロ 四谷駅より徒歩7分