こんにちは、桑原です。
つんとした冷たい空気に、ひんやりとした風、吐く息も白く、もう季節はすっかり冬ですね。イルミネーションイベントもあちらこちらで盛り上がりを見せているようですが、みなさんはもうどこかに足を運ばれましたか?有名なハウステンボスの「光の王国」では壮大なイルミネーションを楽しむことできそうです。ここでは一日に3900kwhの電気を消費しており、 一晩で10万円の電気代がかかっているそうです。あれだけ多くの電飾を使いながら10万円に抑えられるのは全ての電飾にLED電球が使われていることが理由ですが、僕はこの省エネ効果に感動してしまいそうです。…って、こんな話しをされても女子はドン引きするだけなので、心の中で密かに楽しむことにします。笑

さて、第七回の講座では国際環境NGO 350.org JAPAN の代表である古野真さんにお越し頂き、「エシカル金融と地球温暖化」についてお話いただきました。

350.orgは気候変動の深刻な影響を回避し、安全で公平な社会を実現することを目標に、2008年に米国の大学生によって結成されました。現在は世界20カ国以上に支部があります。古野さんは2年前に日本支部を立ち上げ、「市民の力」「お金の流れ」「エネルギー転換」に焦点を当て、エシカル金融、ロビー活動、セミナーや勉強会など幅広く活動しています。

講座ではまず投資ゲームを通じてお金の流れを知ることができました。
10億円の資本を元手に投資を行い、ゲーム終了時に投資によって獲得したポイントで勝敗を決めます。

投資ゲームとは350.org Japanのインターン生の田村智さんが考案したもので、
投資を体験することで身近になるために考案されました。

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ゲームを要約すると、
設定された資本金(今回は10億円)をもとに投資を繰り返し、それによって得られたポイントを競うゲームです。

全員で一斉に投資希望先を公開しますが、投資できるのは一つの企業につき一人までです。もしも希望投資先が重なってしまった場合は出資金額の多い人が投資権を得ることができるので、資本金と相談しながら投資を行う必要があります。

次に投資カードに書かれた文章を読み、「設備投資」「海外投資」「製品開発」「PR事業」のうちからどの事業に投資すべきかを分析し、正しいものを選びます。

最後に投資の成功を左右するのはサイコロです。投資先カードに書かれた番号とマッチさせることができれば投資成功でポイントを獲得できます。
ゲーム終了時に投資によって得られたポイントを競います。

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ゲームに登場する投資先を注意深く見てみると、石炭などを推進するような環境負荷が高い企業ほど獲得できるポイントが高く、負荷が低く環境に配慮した企業ほど獲得できるポイントは低く設定されていることに気づくことができます。

つまり利益追及型の投資は高配当ですが、環境負荷が高くなる傾向があり持続可能ではありません。一方で環境配慮型の投資は低配当ですが環境負荷を抑えることができます。後者の方が自然環境の影響で経営が行き詰まるリスクが少ないので、長期的に安心して投資ができそうですね。

講座参加者の中でもこの仕掛けに気づいた人は、事業の環境負荷を考慮しながら投資先を選択していたようです。

とはいえ企業も全ての情報を開示しているわけではないので、実際に投融資する際には財務情報だけでなく年次レポートなども参考にしながら社会、環境、ガバナンスへの貢献度も考慮していく必要があるのだそうです。

こうした投資のあり方はESG投資(環境(E) / 社会(S) / ガバナンス(G) )と呼ばれており、代表的なものに地球温暖化、水資源、生物多様性、女性の活躍、従業員の健康、取締役の公正な選定など好循環をもたらすものがあります。

ここまで聞いて、投資文化の薄い日本人は「投資」と聞いても一部の人にしか関係ないことだと思ってしまいそうですが、実際はそうではありません。私たちが利用する保険や年金、そして銀行に預けているお金はあらゆる形で運用されており、間接的ではありますが、 様々な事業に投融資されているのです。

例えば、日本の大手金融機関がクラスター爆弾に2200億円もの投資を行っていたことが今年の5月に明らかになり世界中を騒がせたことがあります。他にも日本の大手金融機関が化石燃料関連企業に融資していたことがあり、この額は5年間で3兆円にのぼると言われています。こういった情報が明らかになることによって企業の行動を変えていくことができるのではないか。と古野さんは言います。

350.org Japanでは、こうした環境負荷や危険性の高い化石燃料や原子力発電に投資している金融機関から預金を引き上げるキャンペーンを行なっています。
この動きはダイベストメントと呼ばれており、破壊的な事業への投融資を引き上げ、自然エネルギー社会への移行を促すアクションのことですが、350.org Japanでは12月12日までに95人の個人と5つの団体の銀行のダイベストメントを目標を掲げており、見事達成することに成功しました。(エシカル協会もこのキャンペーン中にダイベストメントをしました)

みなさんはダイベストメントお済みですか?

最後となりますが、今回も拙い文章ながら最後までお読みいただきありがとうございました!早いもので、次回はいよいよエシカル・コンシェルジュ講座最終回です。それではまた次回のレポートで!^^

次回のレポート
「世界を変える、エシカルなブランドビジネス」
白木夏子さん (起業家、株式会社HASUNA代表 )

では!

(写真は350.orgさんからお借りしました)