2018春 エシカル・コンシェルジュ講座第一回レポート

こんにちは、エシカル協会でメディアコミュニケーターをしている桑原です。
先日は第一回、エシカルコンシェルジュ講座にご参加いただきありがとうございました。クッキー合わせのアイスブレイクから始まった今回の講座も皆さまのおかげで良いスタートをきることができました。本当に感謝しています!
こちらでは受講生の皆様が各講座をご自宅でも振り返ることができるように、講座レポートというかたちで紹介しております。なるべく噛み砕いて理解しやすいように書いていこうと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

さて、第一回目の講座は当協会の代表で、講座のナビゲーターを務める末吉里花さんからエシカルの基礎についてお話いただきました。

まずは今回の講座のテーマで、今後の講座を理解するための要となるエシカルという言葉ですが、英語では「Ethical」と書いて「倫理的な」という意味があります。もともとは法的な縛りがなくとも多くの人が正しいと思っていることや、本来人間が持つ良心から発生した社会的な規範のことを指していますが、エシカル協会ではこれを人、社会、地球環境、地域に配慮した考え方や行動のことと定義しています。

エシカル協会の代表理事である末吉里花さんは、TBS系「世界ふしぎ発見!」というテレビ番組でミステリーハンターを務めた経験の持ち主で、様々な秘境を巡るなかで、一部の利益のために美しい自然が犠牲になっていることに問題意識を抱えるようになりました。

元々は欲しいものは買うというエシカルとは正反対の生活をしてきた末吉さんですが、番組で訪れた秘境をきっかけに自分の生活スタイルを見直すようになりました。そのきっかけとなったのは、マンモスの牙を発掘しにシベリアに行ったときのこと。真冬にはマイナス80℃を記録する永久凍土の土地で自然と調和しながら暮らしているヤクート族の住む場所が温暖化により失われつつありました。先進国の多くの私たちが環境汚染をしながらテクノロジーの恩恵を享受している裏側には、自然と調和しながら慎ましく暮らす人々の生活が先ず犠牲になっていたのです。

また、標高約6000メートルのキリマンジャロに登頂した際には、氷河が予測されていたよりも早いスピードて溶けており、危機感を覚えると共に強いショックを受けたこともありました。

ミステリーハンターの仕事を終えると、次にサフィア・ミニーさんというイギリス人女性に出会います。「ファッションで世界を変える」をスローガンに掲げ、日本にピープルツリー(フェアトレードファッションブランド)を立ち上げた人物です。末吉さんは「自分の好きなことで世界を変えられるなんて、なんて素晴らしいことだろうと」これに賛同し、フェアトレードの世界にのめり込むようになりました。

現在は自身で一般社団法人エシカル協会を立ち上げ、エシカルフェスタやエシカルファッションショーの主催。教育機関、百貨店、企業、自治体などでの出前授業やエシカル講座ではナビゲーターを務め、消費者教育を軸に幅広い活動をしています。

さて、エシカルの話に戻りますが、みなさんがこれまでに買ったもので、一番お気に入りのものはなんでしょうか。講座会場からは時計やネックレスとお答えしていただきましたが、それらはきっと素敵なストーリーや意味があり、単なる「物」以上に特別なものにするのでしょう。ものを買うときの決め手は「安心」や「安全」、「品質」、「価格」という人が多いですが、ここに上述した「エシカル」というものさしを付け加えましょう。

私たちは普段から色々なものを消費して生活していますが、それがどこで誰によってどのように作られているか考えることはほとんどありません。口にする食品から着ている洋服、持っているスマートフォンまでもそれぞれに作り手が存在し、それらの背景には気候変動や人権侵害、児童労働などの社会問題が隠れていることも少なくありません。それらは貧困問題や生物多様性の損失に結びつき、私たちの生活にまで影響を及ぼします。

例えば、インドネシアやマレーシアの森では植物油の原料となるパームツリーを植林するために、もともと存在していた森が開拓されていますが、そこで生活している動物たちは住処を奪われ、保たれていた生態系は失われてしまいました。

末吉さんがインドに行ったときには児童労働の現場を目の当たりにしました。
窓のない小さな部屋では子どもたちが朝から晩までロウソクを作っており、完成品には児童労働なんて想像させてくれないほど可愛いらしいデザインが施されていたそうです。児童労働のかたちは様々ですが、国際労働機関は義務教育を受ける年齢にもかかわらず学校に行かずに大人と同じように働いている 子どものことを指しており、こうした児童労働は世界に1億5200万人存在しています。

私たちが大好きなチョコレートはカカオ豆が主原料になっており、カカオポッドと呼ばれるカカオの実を鉈で叩き割ることで収穫しています。(片手にカカオポッドを持ち、もう片方の手に握った鉈でカカオポッドめがけて何度も振りかざします)。大きな鉈を扱う危険な労働にもかかわらず西アフリカでは子どもたちも大人に混じって鉈を振りかざしています。皮肉なことに、カカオがチョコレートになることすら知らない子どももいます。

ファストファッションの裏側では、洋服を安く作ろうとするあまり、労働環境や安全面に意識が及ばなくなり、バングラデシュの首都ダッカにあるラナプラザ縫製工場では工場が倒壊し、当時働いていた約1100名以上が死亡、2500人以上が負傷するという大惨事が起こりました。

エシカル消費はこれらの問題が起こらないように人・社会・地球環境・地域に配慮した消費活動のことを言います。フェアトレードを始め、エシカル金融、地産地消、応援消費、伝統工芸などが存在し、倫理的な消費行動の傘的な役割を果たします。

エシカル消費をする際に一番簡単でわかりやすいのが、認証ラベルのある製品を選ぶことです。エシカルにまつわるラベルは約430種類存在しており基準も様々だが、多くの場合、それぞれが環境問題や社会問題に配慮して生産されていることを証明しています。

認証ラベルの代表的なものにフェアトレードラベルがあります。フェアトレードは生産者が搾取されずに、健康を害することなく人間らしい生活を送れるだけの価格を最低価格保証として取引を行うシステムです。末吉さんがネパールでフェアトレードの基準に従いながら働く労働者を訪れた際は、現地の人々が家族と離れることなく地元で元気に働くことができていたそうです。

(フェアトレードについては次回、NPO法人フェアトレード・ラベル・ジャパン事務局長を務める中島佳織さんに改めてお話いただきます。)

こうした取り組みは最近ますます加速しており、教育機関の教科書に採用されたり、大学ではフェアトレードやエシカルを追求するサークルがあちこちに存在しています。最近では消費者教育推進法に「公正かつ持続可能な社会の形成」という文言まで組み込まれました。こうした取り組みはオリンピックが近づくにつれ、ますます勢いを増すとともに、次世代の意識の変化により社会は少しずつエシカルなライフスタイルを目指すようになるでしょう。

これから8回にわたりエシカルの専門家をお呼びして講座を開催する予定ですが、まずは私たちの消費のあり方を見直し、「WANT」でものを買うのではなく、「NEED」で買うべき商品を選ぶと自ずとエシカルな消費行動に結びつくのではないでしょうか。また、お店にエシカルな製品がなかった場合にはリクエストすることも大事です。イオンでは一人の主婦の声からフェアトレード製品が販売されるようになったこともあり、消費者の声には企業を変える力を持っているのです。みんなでエシカルなノイズを起こしていきましょう!

次回の講座
4/28 (土曜)【フェアトレードはなぜ必要?認証のしくみとは?】
中島佳織さん (NPO法人フェアトレード・ラベル・ジャパン事務局長)


2018春 エシカル・コンシェルジュ講座、申込受付スタート!

皆さま、大変お待たせいたしました!

協会主催2018年春エシカル・コンシェルジュ講座、申込受付スタートです!!!
いよいよ講座の準備が整いました。
今期もまた新たな講師の方々をお招きし、エシカルの学びが深める内容になっております。
ぜひ奮ってご参加ください!講座でお目にかかれることを楽しみにしております。
(写真は前期講座の楽しそうな様子です♪)

私たちは今までの講座において、参加お申込みや受講料お振込みのご案内などを個々にメールで対応してまいりました。
今回からサービス拡充をはかり、グレートインフォメーション株式会社のジックZという仕組みを使って、講座のお申込みや受講料決済を行える専用サイトを立ち上げました。
以下の専用サイトから、詳細をご確認の上、お申し込みください。

https://gicz.jp/open/2018sp1/index.html

講座概要:

日時:4/21, 4/28, 5/19, 6/9, 6/23, 7/7, 7/14, 7,28, 8/4 《全て土曜》
一回目4月21日のみ、16:00~17:30
二回目以降(4/28, 5/19, 6/9, 6/23, 7/7, 7/14, 7,28, 8/4)15:00〜 16:30
※一回目のみ開始時間が異なりますので、ご注意ください。

場所:オーセンティックワークス セミナールームABC
東京都新宿区四谷2-11 アシストビル5階
(東京メトロ 四谷三丁目駅より徒歩5分)


第八回エシカル・コンシェルジュ講座レポート(講座最終回)

こんにちは、桑原です。
クリスマスはいかほどにお過ごしになったのでしょうか。僕は熱々なカップルを横目に男友達とラーメン屋に行き、そのあと仲間と20kmのジョギングをするという地球温暖化も顔負けの熱々な夜を過ごしていました。
冗談はさておき、今年も残すところあとわずかとなりました。寒さもますます厳しくなることが予想できますので、お身体には十分お気をつけになり良き新年を迎えましょう!

さて、第七回の講座では起業家で株式会社HASUNA代表である白木夏子さんにお越し頂き、「世界を変える、エシカルなブランドビジネス」についてお話いただきました。Read More


第七回エシカル・コンシェルジュ講座レポート

こんにちは、桑原です。
つんとした冷たい空気に、ひんやりとした風、吐く息も白く、もう季節はすっかり冬ですね。イルミネーションイベントもあちらこちらで盛り上がりを見せているようですが、みなさんはもうどこかに足を運ばれましたか?有名なハウステンボスの「光の王国」では壮大なイルミネーションを楽しむことできそうです。ここでは一日に3900kwhの電気を消費しており、 一晩で10万円の電気代がかかっているそうです。あれだけ多くの電飾を使いながら10万円に抑えられるのは全ての電飾にLED電球が使われていることが理由ですが、僕はこの省エネ効果に感動してしまいそうです。…って、こんな話しをされても女子はドン引きするだけなので、心の中で密かに楽しむことにします。笑

さて、第七回の講座では国際環境NGO 350.org JAPAN の代表である古野真さんにお越し頂き、「エシカル金融と地球温暖化」についてお話いただきました。

350.orgは気候変動の深刻な影響を回避し、安全で公平な社会を実現することを目標に、2008年に米国の大学生によって結成されました。現在は世界20カ国以上に支部があります。古野さんは2年前に日本支部を立ち上げ、「市民の力」「お金の流れ」「エネルギー転換」に焦点を当て、エシカル金融、ロビー活動、セミナーや勉強会など幅広く活動しています。Read More


第六回エシカル・コンシェルジュ講座レポート

みなさまこんにちは、桑原です。

いよいよ晩秋、紅葉が綺麗な季節も終わりを迎え、寒〜い冬がやってきます。皆さん準備は万全でしょうか?
そうそう、先日、WWFの雑誌で紅葉に関する記事を読んでいて興味深いコラムを見つけたのでご紹介します。紅葉を終えた落ち葉は雨水によってカビが生え、柔らかくなったところから虫に食べられ、分解され糞になり、さらに微生物によって分解され、土の栄養分として生まれ変わるのだそうです。最終的に土へと姿を変えた落ち葉は養分として根から木に吸収されて行くそうです。自然は循環型社会のお手本ですね。この循環を守るために落ち葉はゴミとして焼却するのではなく、そっと土に返してあげるのが良いそうです。

さて、前置きが少々長くなってしまいましたが、第六回の講座ではNPO法人アニマルライツセンターの代表理事である岡田千尋さんにお越し頂き、「エシカル消費と動物への配慮」についてお話いただきました。Read More


第五回エシカル・コンシェルジュ講座レポート

皆さま、こんにちは桑原です。
最近はポカポカ陽気が続き、秋らしい天気を楽しむことができるようになりました。北風に揺られ少しずつ葉が散り始めていますが、まだまだ紅葉を楽しむことができそうです。

さて、第五回の講座ではNGO法人ヒューマンライツ・ナウ事務局長で弁護士も務められる伊藤和子さんにお越し頂き、「モノを作る人たちの人権とエシカル」についてお話いただきました。Read More


第四回エシカル・コンシェルジュ講座レポート

皆さま、こんにちは桑原です。
一難去ってまた一難、二回続けての台風大変でしたね。みなさま無事に過ごしていますでしょうか。

そしてハッピーハロウィン!私が記事を書いている本日10月30日は快晴の青空!風こそ強いものの久しぶりに天気の良い日を楽しむことができそうです!

さて、第四回の講座ではパタゴニアの日本支社長を務める辻井隆行さんと、 同社の社会部門ディレクターを務める佐藤潤一さんにお越しいただき「パタゴニアが考える企業の責任とは」についてお話しいただきました。Read More


第三回エシカル・コンシェルジュ講座レポート

皆さま、こんにちは桑原です。
あっという間に10月中旬!早いものですね。ヒンヤリしたと思ったら、また夏のような暑さに逆戻り。季節の変わり目で不安定な天候が続きますが、みなさまお体にお気を付けください。そうそう、季節の変わり目といえば衣替えですがエシカルコンシェルジュを目指すみなさまはどのようにするご予定でしょうか。参加者の中には自分でお洋服を作っていらっしゃる方がいて、あまりに上手だったので感動してしまいました。自分で作るって究極のエシカルのかたちですよね。

さて、第三回の講座では株式会社FEM代表取締役を務める山口真奈美さんにお越し頂き、「エシカル&サステナブルな認証ラベルの世界」についてお話いただきました。Read More


第二回 エシカル・コンシェルジュ講座レポート

皆さま、こんにちは桑原です。
最近は気温が少しずつ涼しくなってきて身体を動かすのが気持ちいい季節になりました。サイクリングをしていると金木犀の優しい香りや、銀杏のクセになるあの匂いにも出会うようになり、秋の始まりを感じます。僕は去年はオランダに留学しており勉強に追われていたので、今年はいっぱい読書して運動して日本の秋を満喫したいと思います。皆様はどのように過ごされるご予定でしょうか。

さて、第二回の講座ではNPO法人フェアトレード・ラベル・ジャパンから事務局長である中島佳織さんにお越しいただき「フェアトレードはなぜ必要?認証のしくみとは?」についてお話をいたただきました。Read More


第一回エシカル・コンシェルジュ講座レポート

皆さま、こんにちは。エシカル・コンシェルジュ講座のお手伝いをさせていただいている桑原です。この度、みなさまと一緒に授業の振り返りをシェアできたらと思い、このたびレポートのようなものを書かせていただくことになりました。みなさまよろしくおねがいいたします。Read More