Ethical Japan News

エシカルやフェアトレードに関するニュースや、エシカル協会の活動などのニュースを発信していきます。
2018春 エシカル・コンシェルジュ講座第五回レポート

こんにちは、メディアコミュニケーターの桑原です。
梅雨が明けて本格的に夏到来という感じですね。 気持ちのいい天気が続いたかと思えば、中国地方を集中豪雨が襲い、甚大な被害がありました。ため池が決壊して更なる洪水が起こる二次被害も発生しており、とても心配です。被害に遭われた方々には心からお見舞い申し上げます。

さて、第5回目の講座では認定NPO法人アニマルライツセンター代表理事の岡田千尋さんにお越し頂き、「エシカル消費と動物への配慮とは」をテーマにお話いただきました。

アニマルライツセンターは、主に人間の支配下で苦しむ動物の苦しみを解放するために活動を続けている認定NPO法人です。動物との穏やかな共存を目指しています。

まず、アニマルライツとは動物がその動物らしくいられる権利のことで、人間が動物を管理・利用することを前提にするのではなく、動物本来の生態・欲求・行動を尊重することをいいます。しかし残念なことに日本では動物の本来の姿を否定するようないい加減な飼育や管理がされていることが多いそうです。例えば、とある動物園で飼育されていたチンパンジーの檻は10畳ほどのコンクリート詰めで、遊具はぶら下がったタイヤ一本のみという非常に簡素な状態でした。

本来、チンパンジーの遺伝子は人間に近いと言われており、普段は20〜100匹ほどで集団生活をしたり、その中には階級社会があったり、仲の良いグループができたり、仲間同士で駆け引きをしたりするなど、人間と同じくらい感情表現が豊かです。稀に戦争をしてしまうような残酷な一面や、大事に子育てをする一面なども持ち合わせており、人間に劣らず多様な習性を見せる動物です。

私たちの多くは、これまでの人生で当然のごとく自由に走り回って、友人と遊んで、恋をするなど充実した日々を過ごしていますが、動物園で飼育されているチンパンジーの多くはそれとはかけ離れた狭く退屈な檻の中に閉じ込められているのです。

岡田さんはこの事実に強い衝撃を受け、人間の支配下で苦しむ動物の苦しみを解放するための活動を始めるようになりました。

悪事を働き牢屋に入れられている囚人でさえ、知人との手紙や面会、隣の独房の囚人との会話など、制限されながらも最低限のコミュニケーションを楽しみにしているというのに、動物園の動物たちはそれすらも許されていなかったのです。

とくしま動物園には二頭の象がいました。マギーとランガです。二頭は同じ時期にこの動物園にやってきたのですが、2008年にランガが死んで以来、残されたマギーは約10年間、他の象とのコミュニケーション取ることなく孤独な生活を送っていました。
日本ではまだまだ取り組みが遅れていることですが、世界のスタンダードとしては年老いたゾウはサンクチュアリと呼ばれる擬似自然保護区に移されます。ここではゾウの本来の習性を尊重した環境で余生を快適に過ごせるように配慮されている施設です。人間でいうところの老人ホームといったところでしょうか。幸いなことにマギーも国内では最高レベルのサンクチュアリに移されることになったそうですが、国内最高といわれるこの施設でさえも、海外のサンクチュアリと比較すると生態学的な必要が十分に満たせていないと批判されており、日本はまだまだアニマルウェルフェア途上国だということが思い知らされます。

動物園やサンクチュアリ以外にも、近年注目を集めるフクロウカフェも海外からの批判の対象になっています。フクロウカフェとはフクロウやミミズクなど猛禽類と触れ合えるカフェのことを言いますが、ここでは動物の飛行を防ぐために足に鎖がかけられています。言わずもがな、人間(お客さん)に危害が及ばないための対策ですが、人間の都合のいいように動物の自由を制限、またはコントロールする行為がヨーロッパからの観光客から虐待だと批判されています。

さらにニュースでは年に数回、山から動物が降りてきたことが報道されますが、そのたびに地元の人々は恐怖に怯え、保健所や警備隊が躍起になって捕獲、駆除しています。たとえ体の小さい動物であっても恐怖からか、遭遇した本人には実際よりも大きく見えてしまうようで、ニュースでは事実を誇張したような発言も見かけます。一昔前は私たち人間が、山にお邪魔するという立場であったのに、いつから人間はコントロールすることのできない動物に恐怖を怯えるようになってしまったのでしょうか。

アニマルライツセンターは動物との共存を目標にアニマルウェルフェアを向上する活動を続けています。

しかし、私たちはこれまで動物と触れ合うことで動物への理解を育んできました。こうした教育活動も妥協せずに動物たちにとって理想的な環境を作りあげることなどできるのでしょうか。実は、映像の力で動物との触れ合いを実現しようとするプロジェクトがあります。ライトアニマルと呼ばれるこのプロジェクトは屋外、屋内の壁面にクジラやイルカを実物大で投影するもので、捕獲を望まない水族館や博物館に勧められています。広大なシステムや広い敷地、大型設備や多くの人員も、複雑な許諾も必要ないこのシステムは病院などの医療施設や養護施設でも展示することができるため大変注目されています。

とある動物園では動物のエンリッチメントを高めるために、消防ホースをアップサイクルしたハンモック作りをしています。動物行動学を尊重し、クマ本来の動きを再現できるようになっています。

動物の生態・欲求・行動を尊重し、本来の動きを実現できるように配慮することは、もはや世界のスタンダードとして求められています。大型の動物も無理やり移動させるのではなく、映像やテクノロジーの力で再現することで、教育と動物配慮の両方を妥協することなく目的を果たすことができます。動物を支配しようとするのではなく、尊重しながら共存することが今後はさらに重要視されていくことでしょう。

動物園だけでなく畜産動物が虐待を受けているケースもたくさん存在します。
採卵鶏を例に挙げるとバタリーケージと呼ばれる檻に閉じ込められ、首を動かす以外の自由を奪われています。人間が効率よく卵を収穫するために考え出されたシステムですが、鶏も他の動物同様、本来の生態や行動を持っており、砂浴びをしたり、足で穴を掘って土の中にいる虫を食したり、仲間から隠れて卵を産んだり、オスはメスの出産を守ったりします。日本の工業的畜産ではそうした動物の行動欲求を完全に無視し、動物たちの自由を奪います。劣悪な環境に入れておきながら死ねばすぐに焼却炉に放り込んでしまうこともあるようで、命をぞんざいに扱うところから日本の畜産業は完全に工業化していると言えます。

デビーキングという生まれたての雛鳥のくちばしを切除したり、と畜場での夜間放置が原因で野生動物から無防備に攻撃を受けてしまったり、意識が残ったまま熱湯処理をしたり(欧米ではスタニングと呼ばれる気絶処理をすることが義務付けられている)と、ずさんな管理は未だに残っており、現場で働く労働者の意識改革は不十分です。

幸いなことに海外では大手企業を中心にバタリーケージの使用を廃止する動きが進んでおり、欧米やインド、ブータンなど多くの国でケージフリー化が進んでいます。しかしその一方で、 日本ではこれを廃止する動きが一向に見えてこない現状があり、とても残念です。

ヨーロッパのスーパーマーケットでは当たり前に平飼いの卵を購入することができ、そのためのコーナーも設けられているのですが、日本で平飼い卵を購入しようとするとインターネット、または限られた店舗でのみの販売となっています。畜産における動物保護レベルでは日本は中国やブラジルよりも低いランクに位置づけられているそうです。

乳牛や豚の飼育でも日本ではアニマルウェルフェアに反した管理がされているようで、動物の自由を拘束したり、母親から子どもを取り上げたり、母親の目の前で子どもの角や尾っぽを無麻酔で切除したりと無慈悲なシーンが多く見られます。

畜産と持続可能性は密接に結びついており、Worldwatchによると畜産によるCo2 排出量は325億6400万トンあり、年間総排出量の51%を占める地球温暖化の最大の原因だと言われています。特に搾乳牛がもっとも地球温暖化ガス排出するようで、Co2の25倍もの地球温暖化効果があるといわれているメタンガスを一頭あたり132kg/年も排出するようです。畜産動物による地球温暖化効果は配布されたプレゼンテーションを参照していただきたいのですが、数値だけでも食肉が占める地球への温暖化効果や森林破壊の問題など、食肉と自然環境は関連性がかなり高いことがわかります。

こうした中、ポール・マッカートニーがミートフリーマンデーというキャンペーンを打ち出したり、ヴィーガンフレンドリーな学校が急増したりと意識のある層から少しずつ変化が起こっています。日本のベジタリアン、ヴィーガンの人口は海外と比べて多いとは言えませんが、アニマルライツセンターの調査によるとアメリカとほぼ同じ割合で、少ないとも言えないようです。その証拠に東京大学や京都大学をはじめとする多くの大学でヴィーガンメニューが開発されたり、畜産物を一切使わないメニューを提供するレストランが次々に誕生したり、大豆ミートを販売するスーパーマーケットが増えてきたりしました。

アニマルライツセンターは人間の支配下で苦しむ動物の苦しみを解放するだけではなく、アニマルウェルフェアを通じて、動物の生態に配慮した飼育環境の構築や、環境問題の解決にも取り組んでいます。今回の講座で日本のずさんな飼育環境を知り衝撃を受けたとしても、昨日まで肉食であった多くの私たちにとって、明日からすぐにベジタリアンやヴィーガンになることはそう簡単なことではありません。しかし少なくともミートフリーマンデーを実践し、一週間に一度でも食肉を控え、動物のことを考える日を設けることもできます。卵を買う際はバタリーケージのものは選ばずに、平飼いのものを選ぶなどバイコットをすることで、動物に配慮した畜産農家のポジティブな変化を応援することができます。私たちには一日3回、未来と動物を救うチャンスがあるのです。

今回のレポートも少し長くなってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
次回の講座は7月14日(土)、株式会社ワンプラネット・カフェ取締役、サステナビリティ プロデューサーのペオ・エクベリさんをお呼びして、【Sustainability in Reality – サステナビリティを形にしよう!〜スウェーデンとザンビアでの取り組み〜】をテーマに講演していただきます。
ワンプラネット・カフェはフェアトレード製品の生産や、バナナペーパーの生産を行っており、実はエシカル協会で使っている名刺もこのバナナペーパーを使っています。講師としてお呼びするのは今回が初めてなので、どのようなお話をお聞きすることができるのか、今から楽しみです!

それではまた次回の講座でみなさまとお会いできることを楽しみにしています!


2018春 エシカル・コンシェルジュ講座第四回レポート

こんにちは、メディア・コミュニケーターの桑原です。季節の変わり目で気温の変化が著しかったり、暑い日が続いたり体温調整が大変です。ワールドカップを観ていて寝不足になり、熱中症になる人も多いそうなので、こまめな水分補給と体調管理をしっかりと行なっていきましょう!

さて、第4回目の講座ではETHICAL FASHION JAPAN代表の竹村伊央さんから【私の服は誰がつくったの?ファッションで考えるエシカルな形】をテーマにお話しいただきました。

エシカルファッションというと海外のものというイメージが強いですが、本格的に興隆し始めたのは2003年頃のことで、日本では2011年の東日本大震災以降に注目されるようになりました。

竹村さんは幼い頃からファッションに強い興味があり、高校時代から服飾系の学校に通っていました。高校を卒業するとすぐに渡英し、イギリス発ファッションブランドでエシカルファッションムーブメントをリードしてきたブランドの一つ「Junky Styling」でのインターンシップを経験します。2003年から2006年にかけては大学でFashion Promotion Illustration科を専攻し、ビジュアルコースやビジネスコースでファッション業界を志ながら勉強しました。フリーのファッションスタイリストとしての活動も顕著で様々な媒体の雑誌に参画するなど日本でエシカルファッションが注目される以前から既に自身の作品を作っていました。2007年にはエシカルファッションブランドを使用したスタイリング雑誌「Sublime」のファッションページを担当していました。
2010年に日本に帰国すると日本で「エシカルファッションを『当たり前』に」を合言葉に、2012年から自身でEthical Fashion Japanを立ち上げました。

一般的に洋服は栽培→紡績→染色→デザイン→縫製→販売→消費者という長いプロセスを経てようやく製品化され、私たちの手に届きますが、こうした長いサプライチェーンの中では一部の人の利益のために、安売りや買い叩きが発生し、末端の生産者の多くがしわ寄せを受けてしまう問題があります。

エシカルファッションジャパン(以下EFJ)ではこうした問題を解決するためにエシカルファッションを定義する9つの指針を設定しています。

① 不当な労働環境/フェアトレード
問題点:不当な労働環境
グローバル化する経済のしくみにより、経済的に弱い立場の途上国との上下関係ができたことから、強制労働や児童労働といった搾取労働が起っている。
解決策:フェアトレード
対当なパートナーシップに基づいた取引で、不当な労働環境をなくす。①認証を受けたフェアトレード②十分な生活資金や適切ではたきやすい労働環境を確保する。などが含まれる。

② 環境汚染/有機栽培
問題点:環境汚染
生産過程で使用する農薬など化学薬品等の影響で土壌や周辺の環境そして、生産者自らの健康被害が起っている。
解決策:有機栽培
有機栽培で生産された素材のこと。原則、製造工程を通じて認証機関や国家が設けた原則な基準と実地検査をクリアしたものを指す。

③ 大量生産大量消費/廃棄回収と使用
問題点:大量生産大量消費
国内で発生する繊維廃棄物は年間で170万トンともいわれており、全廃棄物の2%を占める。未使用の布や衣料の方が使用済みの衣料より多く無駄が出ている現状がある
解決策:廃棄回収と使用
捨てられるはずだったものを活用する。「アップサイクル」とは質の向上を伴う再生利用のこと。

④ 使い捨て文化/持続可能素材 
問題点:使い捨て文化
使い捨て文化の定着により、再利用されずに新しいものを使用する傾向か強くなっている。そのスピードは日々加速し、ごみの量が増え続けてている。
解決策:持続可能素材
持続可能で環境負荷がより低い素材を活用すること。生地では特にリサイクル繊維、エコな科学繊維、エコ加工を取り入れることを指す。

⑤ 伝統工芸の衰退/伝統技術
問題点:伝統工芸の衰退
近代化とともに海外生産・機械化による大量生産が主流になり、文化とともに、伝統技術が世界各地で衰退している。また伝統工芸師の継承者も育っていない。
解決策:伝統技術
各国の伝統的な技術を取り入れ、文化を含めて未来へ伝える取り組みのこと。①熟練の職人による制作②伝統的な技術を取り入れる③ヴィンテージ品の活用を指す。

⑥ 海外生産の増加/地域生産 
問題点:海外生産の増加
アパレル産業のサプライチェーンにおいて海外移転・依存が高まるにつれ、産業の空洞化、それによる技術の流出が問題視されている。また日本国内では主要都市に人口が集中し、地方の過疎化が深刻化している。
解決策:地域生産
「MADE IN ○○」のこと。地域に根ざしたものづくりで地域産業・産地を活性化させ、雇用の創出、技術の伝承と向上を指す。

⑦ 動物虐待/動物配慮 
問題点:動物虐待
ファッション製品の使用される毛皮や皮などは、本物が高価な値段で売買されている。こうした需要の高まりとともに、命を落とし破棄される動物が増えていく現状がある。
解決策:動物配慮
なんらかのかたちで「ANIMAL RIGHTS (動物の権利)「ANIMAL WELFARE (動物の福祉))に配慮した製造を指す。

⑧ 二酸化炭素排出、ごみ問題/ごみ排出削減
問題点:二酸化炭素排出、ごみ問題
輸送時に排出する二酸化炭素の増加。また、生産過程が多いのがアパレル産業の1つの特徴ですが、この中で当たり前のように出しているゴミや無駄が改善できるのではないか?という提案。
解決策:ごみ排出削減
製造工程や着用時での無駄を削減する。カーボンフットプリントの削減,3Dプリンティング技術,ゼロ・ウェイスト・デザイン,着用時のCO2を削減する取り組みなど。

⑨ 格差社会/社会的貢献、寄付
問題点:格差社会
格差の広がりによるしわ寄せが立場の弱い人々に押し寄せ、国内外問わず貧困問題が深刻化しています。 
解決策:社会的貢献、寄付
チャリティーやボランティアなど。NPO/NGOへの寄付(物資・金銭)ビジネスモデルを生かしての支援・雇用創出など、自社のリソースを生かした取り組みのこと。

廃棄されるものを新しい製品に作り変えることをリサイクルと呼びますが、元の製品の特徴を活かして高品質の製品に作り変えることはアップサイクルと呼ばれます。破けて使い物にならなくなった軍用パラシュートから生地を切り出し、カジュアルなバッグやハンモックに作り変えることができます。人の命を預かるパラシュートだからこそ、かなりの強度が期待でき、これが付加価値となります。

フィリピンで活動するNGOでは貧困層の人々が廃棄されたジュースの容器でポーチを作っているところがあります。ジュースのパッケージデザインを活かした可愛い外見と、貧困地域に雇用を創出することができることが付加価値となっています。

ダウンを洗って布団に入れて使い直すというグリーンダウンプロジェクトやポリエステルを繊維にしてTシャツにするなど、使い捨てを減らすために活動する企業も続々と誕生しています。

ファクトリエでは日本の伝統技術を活かし、アパレルの国内生産率を復活させたいという思いからメイドインジャパンのものづくりをしています。

andu ametでは人々が羊を食べた際に廃棄される皮を使って、ポーチやカバンを作っています。グッチやアルマーニでは毛皮は一切使わないことを宣言しており、この動きはエコファーとして日本でも少しずつ浸透している。

エシカルファッションをめぐる取り組みは近年続々と誕生しており、日本社会にも少しずつ浸透しつつあるようです。

SNSやメールを媒体として洋服の生産背景を尋ねる「Who Made My Cloths」というキャンペーンは2013年に起きたバングラデシュの縫製工場の崩落事故がきっかけに始まりました。行き過ぎたファストファッションに警鐘を鳴らす運動で毎年4月24日の週に行われます。このアクションは2018年には日本を含めた90カ国で行われました。世界では103,000のSNS投稿がポストされ、毎年参加者が増加するとともに、参加国もどんどん増えているのだそうです。
皆さんも生産背景について関心を抱き、「Be curious, Find out, Do Something」を合言葉にファッションレボリューションに参加してみてはいかがでしょうか。

そのほか、自分がエシカルコンシューマーになるためにどのようなアクションができるのか、受講者同士で話し合い、意見交換をしました。

新しいものを買うだけでなく、今あるものを大事に使ったり、借りたり、交換したり、古着を選んだり、自分で作ることでも手に入れることができるなど様々な意見が出ました。エシカルコンシューマーではエシカルな消費行動5つを難易度順に分類しており、いくつかの意見はこれに近しいものがあると竹村さんは言います。
① 自分の持っている服の価値を理解し、ケアをしよう
② ベターな選択をし、買い物の量を減らしましょう。自分が100%好きなものだけを買おう。
③ 丈夫で長持ちするクオリティーの高いものを買いましょう。
④ 古着やヴィンテージを買いましょう。
⑤ エシカルなブランドをサポートしましょう。

今回の講座ではエシカル消費をするための指針やエシカルアクションの共有を行うことができました。講座参加者の方はすでに行動を起こしている人がほとんどかと思いますが、今後はまた別の視点を持ち、新たなアクションに結びついたら幸いです。

さて、次回は国際環境NGO 350.ORG ジャパン代表の古野真さんをゲストスピーカーにお招きし、「エシカル金融と地球温暖化」についてお話いただきます。

前回の講座では銀行に預けたお金が衝撃的な使い道をされている(かもしれない)ことについてお話くださり大変好評な講座でした。今回はどのようなお話を聞くことができるのか僕も今から楽しみです。

では!


2018春 エシカル・コンシェルジュ講座第三回レポート

こんにちは、エシカル協会のメディア・コミュニケーターの桑原です。最近は暑い日が続いておりますが、みなさま熱中症など体調は大丈夫でしょうか。水分補給を忘れずに楽しく毎日を充実させましょう!

さて、第3回目の講座では、国立環境研究所、循環型社会システム研究室室長の田崎智さんにお越しいただき【環境・社会配慮と消費行動~もったいないからエシカルまで~】についてお話いただきました。
田崎先生はリサイクルや廃棄をテーマに、持続可能な発展を促進する文系と理系の両分野を股に掛けて研究をしています。他にも家電リサイクル法の見直しの議論に従事したり、東京大学大学院の客員教授も務めておられます。

今回の講座では、環境配慮につながる目標意図や、行動意図を分析することで環境配慮行動やエシカル行動を促進できるようなアプローチについてご教授いただきました。
まず、環境問題はひとことに言っても「水問題」「森林破壊」「大気汚染 」などなど多岐に存在していますが、その特性ごとに三つに分類分けすることができるそうです。

①森林開発、コンクリートによる護岸工事、森林伐採、魚の乱獲、鉱物資源採掘などの自然に対して人間活動が与える環境問題

②PM2.5や地球温暖化による環境ホルモンの変化など、自然への排出物による環境汚染、環境変化

③国際間貿易などによる生物やウイルスの移動ど人間活動が及ぼす生態系や自然環境の広がりや変化

こうした環境問題は年々、深刻化する一方です。2015年に発表された最新のプラネタリーバウンダリー(地球の環境容量を18分野に細分化して深刻度を評価したもの)によると、種の絶滅の速度が、経済社会が誕生する以前よりの100倍の速度で進んでいることが明らかになりました。最近だとアフリカで保護されていたキタシロサイのオスが絶滅したことで世間を騒がせていましたね。このまま何も対策をしないまま時が経った場合、種が絶滅する速度はさらに加速し、現在の10倍、または大昔の1000〜10000倍にまでなるとも言われています。

生物多様性への配慮は今に始まったことではありません。世界的にも重要な課題と認識されており、SNSでも啓蒙を促す投稿を頻繁に目にすることができます。それにもかかわらず、本格的な見直しが進まないのは、なぜなのでしょうか。
田崎先生はこれについて、生物多様性が私たちの経済活動に直接的な影響を及ぼすことが少ないことや、若者の自然への関心低下が原因していると指摘します。実際に平成18年9月に内閣府から発表された「自然の保護と利用に関する世論調査」を見ると、自然環境に対して非常に関心がある20代は全体の11%ほどでした。他にも調査報告からは自然環境への関心は年齢が上がるにつれて高まっていることが読み取れました。

生物多様性が異例の速度で失われていることは理解できましたが、私たちはなぜ種を守っていかなければいけないのでしょうか。田崎先生は生態系がもたらす恵みが薄まってしまうためであると分析します。生態系がもたらす恵みにはそれぞれ供給サービス、調整サービス、文化的サービス、基盤サービスがあり、私たちに食料や水などの資源を供給をしてくれたり、気候の調整、精神的安定や教育的効果、循環や土壌の形成などの恩恵をもたらしています。
これまで人間は環境を犠牲にしながら、自分たちの都合のいいように社会を作り上げてきましたが、このままでは地球も限界を迎え、海面温度の上昇や砂漠化など様々な問題を引き起こすことになるでしょう。地球からポジティブな恩恵を持続的に享受していくためには、私たちは環境保護や環境保全に取り組む必要があります。とある地域では森林開発やコンクリートによる護岸工事には自然保護地域を指定したり、保全活動を促進するような地域指定制度で過度な開発を防いでいます。
また、森林伐採や魚の乱獲に対しては、木を植えたり、稚魚の保護をするなど、経済活動で生じた代償を別の何かで相殺する(オフセット)ことで環境への負担を減らしています。
四大公害や自動車の排ガス問題に対してはエンドオブパイプ(工場などのパイプから大気へ排出される有害ガスを最小限に抑える取り組み)や人間活動の見直しが進みます。外来種や温暖化によるウイルスの増加に対しては流入防止、隔離、ワクチンなどで対策をとっています。

上で記したような環境配慮行動には様々ありますが、環境保護は自然を利用せず傷つけないことを指し、環境保全は保護して安全を保つことができれば自然を利用しても良いという点で異なることも覚えておかなればなりません。

環境問題というと、以前は一部の産業が引き起こした特定の人々に対する問題とされてきましたが、時代の流れとともにその特性は変遷を遂げ、現在は多くの人々が加害者であり、同時に被害者にもなりうるという地球環境問題へと構造が変化しました。その原因の一つに大量消費主義があり、経済が豊かになると同時に、私たちは物質的な豊かさを追い求め、多くのものに囲まれて生活をするようになりました。

ピーター・メンゼルのマテリアルワールド(各国の家庭の物の多さを比較した画像)を参考に、世界でも高い幸福度を誇るブータンの暮らしと経済的に豊かな日本やアメリカの暮らしが比較されていましたが、これらの経済先進国の家屋からは多くの家具や衣類が出てきた一方で、幸福度が高いブータンに住む人々の家からはごく少量の物だけが出てきました。この例からも物質的な豊かさが必ずしも幸福に結びつかないことが見て取れます。しかしながら、アジア・太平洋の国々では2010年から2015にかけて物質的な豊かさを追求する人々が増えているようで、アジアの国々で物質消費量が増加しているそうです。

これまで環境と経済は対をなす関係として議論されてきましたが、今後はこうした二者択一の発想ではなく、Win-Winの関係を見出しすことが大事なのだと田崎先生は言います。トリプルボトムライン(環境、経済、社会への配慮)を達成することが持続可能なビジネスの根幹にあるという考えから、近年では世界中でグリーン経済やESG投資、持続可能なビジネスの追求など、環境配慮型経営への需要が環境変化とともに増加しているようです。
グローバリゼーションにより生産から消費までのサプライチェーンの動きが複雑化したことで、消費者が製品の背景にある環境問題や社会問題について知ることがこれまで以上に困難になりました。

2016年には産業革命以前に比べ、1.1℃高い温暖化記録を更新したことや、都市部の9/10人がWHOの大気質ガイドライン基準を満たさない空気を吸っていること、2013年には世界で31%の水産資源を過剰漁獲していることや、2010年には東・東南アジアが世界の42%の物質を利用していることなどなど、私たちの生活が地球に過剰な負担をかけている実態があります。

エシカル消費はその製品が与える社会や環境への影響や生産背景にいる人々に配慮して作られたもののことを指しますが、こうした製品の需要は社会環境の変化とともに今後ますます増加することになるでしょう。この消費スタイルを消費者が認識するようになるには、まずは問題認識が第一歩であり、私たち消費者が企業に対して情報開示を訴得ていくことがエシカル消費普及の近道なのだそうです。
また、私たちはリサイクルという方法で消費を通じて環境配慮をすることができます。リサイクルとは一般的にゴミを分別して捨てることや資材回収に貢献することを指しますが、リサイクルされた製品を購入することも立派なリサイクルです。リサイクルされた資源を使って需要がない製品を作ってもそこにマーケットがなければ意味がありませんから。収益性も考慮することで初めてトリプルボトムラインが達成できるのです。

今後私たちがエシカルな取り組みを普及するために、私たち一人一人が何ができるかという議論を行い、今回の講座は終了しました。

今回も長くなってしまった講座レポートでしたが、いかがだったでしょうか。なかなかアカデミックな内容だったので、理解するのに時間がかかってしまいそうですが、どれも本質をついたものばかりで、個人的にはエシカル消費の行動意図の分析は自分にとっては大変興味深いものでした。講座に参加された方にはプレゼンテーション資料も合わせて配布しておりますので、そちらもご参考にしながら講座を振り返っていただけたらと思います。

次回の第4回講座ではETHICAL FASHION JAPAN代表で、Fashion Revolution Japan co-ordinatorとしてもご活躍なさる竹村伊央さんに【私の服は誰がつくったの?ファッションで考えるエシカルな形】についてごお話していただきます。

第4回
6/9 (土曜)【私の服は誰がつくったの?ファッションで考えるエシカルな形】
竹村伊央さん(ETHICAL FASHION JAPAN代表、Fashion Revolution Japan co-ordinator)
https://gicz.jp/open/2018sp1/index.html

では!


2018春 エシカル・コンシェルジュ講座第二回レポート

みなさん、こんにちは。最近はポカポカ陽気が続き本当に過ごしやすい季節になりましたね。エシカル協会では5月12日に世界フェアトレードデーに合わせ、エシカルフェスタを開催したのですが、晴天のもと大勢の来場者に恵まれ本当に嬉しい限りです。会場には講座受講生も多く駆けつけてくださり、大変感謝しております。改めて感謝いたします。

イベントの様子はインスタグラムやフェイスブックのイベントページで投稿しておりますので、ご興味がある方はこちらからご覧ください。SNSのフォローも是非お願い致します。

さて、5月28日のエシカル講座ではNPO法人フェアトレードラベルジャパンの事務局長である中島佳織さんをお招きして【フェアトレードはなぜ必要?認証のしくみとは?】についてお話いただきました。

まず、フェアトレードが何かというと、発展途上国の生産者と取引する際に、生産者の生活を犠牲にすることのないような公正な価格(適正価格)で製品を買い取る貿易システムのことを言います。(※認証団体によって定義が若干異なります)
このフェアトレードの認証を受けた製品には、その製品の生産背景に搾取や児童労働がないことを証明するための「フェアトレードラベル」が商品のパッケージに印字され、商品の透明性を消費者に示すことができます。
日本でフェアトレードラベル団体が誕生したのが、ちょうど25年前、今回講師を務めていただいた中島佳織さんは、事務局長を務めて今年で12年目になります。

中島さんはもともと国際問題に興味があり、学生時代には積極的に国際貢献活動をしてきました。そんな中で、前回講師の末吉さんがお話ししてくれたような、毎朝顔を拭くために使っているタオルでさえも、コットンという原料を通して世界と密接に繋がっていることに気づきました。
従来のNPOなどでは支援金や物資提供をすることで国際貢献をしていますが、物質的な何かを与えるだけで生産物が買い叩かれているという根本的な問題を改善しない限り、本当の意味で貧困を解決することはできないとフェアトレードに注目するようになったそうです。

フェアトレードラベルが日本で始まってから、25年間経ちますが、フェアトレードに対する認知や態度は全国的に劇的な変化を迎えています。特に最近だと教育機関の入試試験に「格差」や「新国際経済秩序樹立宣言」などの選択群と一緒に「フェアトレード」という単語が使用されるようになりました。他にも社会科や家庭科、英語の授業ではフェアトレードが取り上げられており、学校団体からフェアトレード・ラベル・ジャパンの元へ出前授業の依頼がくることも年々増えているようです。

行政に関しては、もともと消費者の苦情の窓口になっていた消費者センターで、フェアトレード啓蒙活動が積極的に行われるようになりました。消費者が商品選択の際に、生産者を苦しめるような加害者にならないよう、最低限の情報を提供するためです。

某携帯電話会社の新CMでは「意識高すぎ高杉くん」というキャラクターが「このバナナはフェアトレードですか?」というセリフを発したことで、賛否両論の議論も起こりました。
これについてエシカル講座参加者同士で意見交換した際には「意識が高い」という言葉が軽蔑表現だという考えのもと、フェアトレードを敷居の高いものにするのではないかという懸念を示す方がいました。それと同時に「フェアトレード」という言葉が社会に浸透しつつあるという裏付けでもあるので、消費者が意識を持つきっかけになるので良いという声もありました。

このような意識の高まりは、フェアトレードに関したことだけでなく社会的消費とよばれる環境や社会に配慮した消費スタイルを意識する人も同時に増加しています。株式会社インテージリサーチによるインターネット調査によると、「購買意欲を刺激される社会的消費に関する用語」はオーガニックやエコ、ハンドメイドに続いて、26.7%の人が「フェアトレード」と答えました。

前回のレポートでも取り上げたように、カカオ農園やコットン業界の健康被害や児童労働の問題もまだ未解決のままで、世界では教育を受けるべき年齢の子どもたち約1億5160万人が危険な労働に従事させられており、約4030万人が奴隷のような劣悪な環境下で働かされている。

カカオ農家ではカカオポッドが詰まった自分の体重よりも重い籠を背負って運ぶので、子どもたちの背骨がきちんと成長することなく、そのまま大人になる人もいるそうです。コットン農家では農薬被害や先進国との価格競争に苦しみ、借金や健康被害に絶望して命を絶つ人までいるそうです。

気候変動は生産高に大きな影響を及ぼし、生産国の人々の暮らしを圧迫することに繋がります。2014年のブラジルでは干ばつ被害によりコーヒーの収穫高が通常の1/3に減少してしまいました。タンザニアでは1960年代以降、コーヒーの生産量が50%減少しているそうです。研究者の間では2050年までにコーヒー農園に適した耕作地は50%まで減少すると予想されています。
生産高が減少し、安定した原料調達ができなくなると、先進国の企業が持続的にビジネスを継続することが困難になります。この危機的状況の中、企業は将来の調達を確保するために社会や環境のことについて意識し、生産国の労働環境や環境に配慮せざるを得なくなっていると言えます。

こうした消費者意識の高まりや、社会情勢の変化を受けて企業側も新たな市場へと続々と参入してきています。企業が主体となり、人権問題や環境問題に取り組む動きが加速して、そうした取り組みは新聞で取り上げられることも多くなりました。

フェアトレードラベルはそうした企業の増加によりフェアトレードの定義が曖昧になることを防ぐために、生産国と消費国がそれぞれクリアすべき水準を明確にし、フェアトレードラベルという共通言語を設定することで、 生産者に一定以上の生活水準が約束されていることや、環境に配慮して生産されていることを第三者団体からの視点で示しています。

フェアトレードには冒頭で説明したような適正価格の他に、「プレミアム」という上乗せ金も含まれており、これを合わせたものがフェアトレード・インターナショナルが設定する正式なフェアトレード価格となります。このプレミアムは生産者団体によって貯蓄され、救急車や自転車を購入したり、学校を建てたり、保育施設を設置したりと村や団体のために使われ、その使用方法については村人によって民主的に決定されます。これがフェアトレードをする生産者にとってのインセンティブとなり、生産国でもフェアトレードを促進します。

「フェアトレード」は聞く人によってはチャリティのような印象を持つ 人もいるかもしれないが、物資や資金を与えるだけの援助とは別の側面を持ちます。生産者は自分たちが育てた生産品を適正な価格で買い取ってもらうことで、先進国からの支援に頼らずとも自分たちの生活を自分たちで豊かにできることを証明し、威厳と尊厳を持って生産活動に取り組むことができるのです。これは生産者のエンパワーメントにもつながり、品質向上のための重要なファクターと言えます。

先進国の企業がこの先も持続的にビジネスを展開するためには生産者との取引を適正価格で行い、生産者が良いものを作れる環境を整えることは最重要項目であり、それは企業の死活問題にまでなりつつあると中島さんは言います。

多くの企業では既にこの対策が取られ、イオンのプライベートブランド、トップバリュではチョコレートやジャムにフェアトレードが採用され、コープではコーヒーや紅茶、女性服にフェアトレードラベルが採用されています。
KALDIではコーヒーやチョコレートにフェアトレードが採用され、時期によってはフェアトレードコーヒーキャンペーンが展開されています。スターバックスではコーヒー各社の取り組み例としてエシカルコーヒークイズをやっており、この3ヶ月間はフェアトレードをテーマにクイズが出題されるそうです。(この問題はフェアトレードラベルジャパンが監修したそうなので是非挑戦してみてください。)
ベンアンドジェリーズアイスクリームでは原材料にフェアトレード原料を使用しており、そのテレビCMにはフェアトレードロゴが大きく表示されています。
その他、ホットマン、福助、豊田通商グループは製品にフェアトレードコットンを使用しています。特に豊田通商グループはグループ一環してフェアトレード認証を取得し、フェアトレード認証コットンを使ったユニフォーム製造体制を構築し、注目を集めました。

コミュニティ単位の普及促進活動としてはフェアトレードタウン認証があります。それぞれの地域で一定以上のフェアトレード製品を販売することで、町そのものがフェアトレードタウンとして認証を受けることができる制度です。日本では現在、くまもと市、名古屋市、逗子市、浜松市の四つでこのフェアトレードタウン認証を受けており、コミュニティ単位で積極的にフェアトレードの促進活動を続けています。世界ではこうしたフェアトレードタウンは2000以上存在し、ロンドンやパリなどのヨーロッパの地域では多くの町がフェアトレードタウン認証を受けています。

海外と比べるとまだまだ遅れている日本のフェアトレード市場ですが、確実に社会はエシカルなものへと推移しています。東京オリンピックを契機に社会消費や企業の調達基準がどのように変容していくのかも楽しみです。

今回も長くなってしまった講座振り返りレポートですが、最後までお読みいただきありがとうございました。次回の講座は、ETHICAL FASHION JAPANの竹村伊央さんにお越しいただき、【私の服は誰がつくったの?ファッションで考えるエシカルな形】についてお話いただきます。どうぞお楽しみに!

次回の講座
6/9 (土曜)【私の服は誰がつくったの?ファッションで考えるエシカルな形】
竹村伊央さん(ETHICAL FASHION JAPAN代表、Fashion Revolution Japan co-ordinator)

尚、大変恐縮ではございますが、既にチケットは完売いたしております。
講座詳細はこちらの振り返りレポートでぜひチェックしてください!


代表末吉が日本ユネスコ国内委員会広報大使に就任いたしました

皆さま、こんにちは。
末吉里花です。

この度、日本ユネスコ国内委員会広報大使に就任いたしました。(任期は平成30年−31年度)

「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」
この言葉は、ユネスコ憲章前文に書かれており、私が大好きな言葉です。

ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)は、諸国民の教育、科学及び文化の協力の交流を通じた国際平和と人類の共通の福祉の促進を目的とした国際連合の専門機関です。ユネスコに加盟した国は、教育、科学及び文化の事項に携わっている主要な団体をユネスコの事業に参加させるために、国内委員会を設立することが望ましいと、ユネスコ憲章で定められており、1952年に、日本ユネスコ国内委員会が設置されました。現在では、270のユネスコ協会が日本全国え活動をしており、世界有数の1,000校を超える学校がユネスコスクールに加盟しているなど、全国のあらゆる地域でユネスコの実践が行われています。

今回、私が仰せつかった役割は、ユネスコ活動を広く世間に普及をさせ、ユネスコの理念を浸透させることです。私には恐れ多いほどの大役ですが、しっかりと勉強をして、私自身が学ばせていただく、という気持ちを持って、広報大使の仕事を全うしたいです。おそらく任期中に、ユネスコスクールなどの関係機関への訪問などもあるはずなので、全国の若者たちに会えることが何よりも楽しみです。
もうひとつの楽しみは、広報大使を続投なさることが決まったさかなクンと平野啓子さんとご一緒できること!お二人と共に、ユネスコの活動の輪を広げていきたいです。

今までエシカルの普及を続けてきたことも繋がり、このような大役を頂戴できたことは大変光栄であり、今後の自分自身の活動の励みにもなります。導いてくださった皆さまに心より感謝申し上げます。

先日、文科省にて無事に任命式も終えました。
さかなクンと平野啓子さんとぎょ一緒に(さかなクン風)頑張ります!


エシカルフェスタ2018 無事に終了いたしました

おかげさまで、エシカルフェスタ2018を無事に終えることができました。
登壇者、出展者、ワークショップ参加企業・団体、学生のボランティアさんたち、エシカルコンシェルジュたち、ご協賛いただいた豊島株式会社、コニカミノルタ ジャパン株式会社、イオントップバリュ株式会社、東京サラヤ株式会社、アリサン有限会社、ご後援いただいたESD活動支援センター、そして共催の聖心女子大学グローバル共生研究所の皆様、聖心女子大学の永田先生に心よりお礼申し上げます。
そして何よりも、参加してくださった皆様に心から感謝申し上げます。終わった時の皆様の笑顔があまりに素晴らしくて、私は涙が出ました。

3度目のフェスタは大学との協働という初めての試みでしたが、フェスタを終えて改めて感じるのは、未来を作る若者たちはまさに希望の光であるということ。私たち大人は、今若者たちが抱いているエシカルのタネを、安心をしながら将来発芽させられるように、そっと手助けしていったり、教育を通じて一歩ずつ深いところまで行きつけるように、お互いが導きあうことが大切である、と感じました。

そして、エシカルは多様であることも改めてわかりました。様々なアプローチがあり、ひとつひとつユニークで個性があり、だからこそエシカルは面白くてワクワクするものなんだ!ということをこのフェスタを通じて感じることができました。楽しさを通じて、エシカルを伝えることの大切さも改めて知りました。

エシカルは目的ではなく、イズムになってもいけない。
「繋がり」「手放し」「変容」「シェア」「答えのない問い」「物語性を取り戻す」「あきらめない」など、フェスタで溢れ出た様々な言葉の意味を噛み砕き、これからの活動の糧にしていきたいと思っています。エシカル協会は今後も地道に、謙虚に、かつ大胆に新しいことに挑戦を続けながら活動をしてきます。

皆様、どうか今後もよろしくお願いいたします!


エシカルフェスタ特別パフォーマー出演決定!

《エシカルフェスタ特別パフォーマー出演決定!》

パフォーマンスはお昼時(12:00~13:00)を予定!
聖心女子大学4号館にあるCafe Jasmine横の広場で行います。
お昼は是非ぜひそちらまでお越しください!!

ちなみに、カフェ ジャスミンでは、11:00-16:00までオーガニック食材を使用したフェスタ特別ランチメニューが3種類提供されます。店内で食べてくださった方には、なんとフェアトレードコーヒーをサービス!ランチはぜひカフェ ジャスミンで食べながら、パフォーマンスをお楽しみください♪

インディ 鈴木 / INDY SUZUKI  プロフィール:
2006年 サッカーエンターテイメント集団『球舞-CUBE-』に加入し10年間パフォーマーとして国内、国外問わず活動。マンチェスター・ユナイテッドのホームグラウンドでのハーフタイムショーも実施。
2016年ソロプロジェクを発表し独立。
フリースタイル フットボールに加え、クリニック・(サッカー)英会話・講義等、自身の経験を生かし幅広く活動をスタート。
2018年には日本フリースタイルフットボール協会から優秀プレーヤー賞を受賞。
パフォーマンスグループ、ダブルスズキやNANDAのメンバーとしても活動中!
さらに今年の代々木アースデイ1日目では「平和への舵取り」と題したトークライブの司会を担当。
2日目はアースデイ、インクルーシブ・フットボールイベント
〜障がい者サッカーをもっと身近に〜に参加。
幅広く様々な活動を続けています。
簡単紹介動画はこちら!
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▽球舞所属時出演動画
【マンチェスター・Uオールドトラフォードでのパフォーマンス 忍者役】
動画

【SONY Bravia 4K】
動画

インディ 鈴木 / INDY SUZUKI
Official Website


エシカルフェスタ2018 映画「ソニータ」上映情報

エシカルフェスタでは、ドキュメンタリー映画「ソニータ」の上映を行います。

豊島株式会社 orgabits presents
「ソニータ」(91分)

世界中の映画祭で観客の心を奪ったドキュメンタリー映画「ソニータ」
イランに亡命したアフガン難民の16歳の少女ソニータが、ラッパーになりたいという夢に向かって生きていく様子が描かれた映画です。
今、この瞬間にも同じ地球上で起こっている真実の記録です。しきたりにより「値段」を付けられ、花嫁として親に売られる少女たち。親が求める結婚と、叶えたい夢に向かって自分らしく生きるため、様々な苦悩に立ち向かい運命を切り開いていく姿には、感動の涙が溢れます。遠い世界で起こっているこの真実は、私たちが忘れてはならない大事なことを教えてくれます。若者や子供達にも是非見て欲しい映画です。

上映時間:
12:30〜
14:30〜

無料、事前申し込み必要なし。
席に限りがありますので、先着順です。
場所は聖心女子大学3号館の4階にある教室です。

全国でもほぼ上映が終わっているので、この機会にぜひいらしてください!


エシカルフェスタ2018 ワークショップご紹介

エシカルフェスタ2018の魅力のひとつは、9つの企業や団体がワークショップを行い、実際に手や頭を動かしてエシカルを楽しむことができます!
以下、ワークショップの詳細です。
(随時更新していきます)

🛠EARTH TO WEAR
【トレンドのサコッシュ(ショルダーバッグ)をつくろう!】
軽さと適度な収納力が好評で近年大人気のサコッシュ。
もちろん手ぶらで参加OK!自分が選んだ生地と自分の手で世界に一つだけのサコッシュを作ってみませんか?!ご参加お待ちしております。
⏰開催時刻:12:00-16:00(最終受付16:00)
👤参加人数:一度に3-4名参加可能
💵参加費:1500円
🏠開催場所:聖心女子大学3号館 4F教室

🛠サエラ
傘の組立てを体験できるワークショップです。 この傘は全てプラスチックで出来ており、丈夫で環境に配慮した傘です。
【地球にやさしい傘の組立てワークショップ (サエラ×花王)】
地球に優しい素材で作られたビニール傘を自分で組立て、好きなシールを貼ったり、絵を書いて自分だけの傘をつくれます。
⏰開催時刻:12時~17時
👤参加人数:30名
💵参加費:1,000円
🏠開催場所:聖心女子大学3号館 4F教室

🛠Tammy’s Treat
タミーズ・トリーツではタイ北部の少数民族の女性たちの手仕事による布ビーズを使った、オリジナルネックレス作りのワークショップを開催します。お好きなデザイン、長さにアレンジも自由自在。ぜひご参加下さい!
〜プログラム詳細〜
【布ビーズで作るオリジナルネックレスWS】
⏰開催時刻:12:00~17:30 
💵費用:2000円前後(使用する材料によって異なります)
先着順に随時受け付けます。
参加人数は最大8名

🛠melissa
メリッサは「蜜蜂」を意味するハーブ。蜜蜂を誘う香りの葉が2枚対なって育つ姿のように「はちみつ」と「アロマ」、2人の想いを込めました。花言葉は思いやり・共感。自然を守るエシカルをお伝えします。
〜プログラム詳細〜
【はちみつアロマお化粧水作り】
⏰開催時刻:随時
先着50名様限定
【はちみつとアロマのお話をします】
⏰開始時刻:14:00〜

🛠株式会社わらわら
【エシカル・ペイフォワード・トレーニング】
⏰開催時刻:①11:00〜13:00 ②14:00〜19:00
エシカルの大事なキーワード「おもいやり」。
家族や友人の体の悩みを思い出してもらい、改善方法を教えます!教わったことを大切な人に伝える恩送りを通じて多くの方を笑顔に!
【親子 or ペアでエシカルスマイル】
⏰開催時刻:13:00〜14:00 
親子もしくは二人組でできるストレッチ、エクササイズ方法をお伝えします。大切な方との絆作りに、簡単にできてみんなが笑顔になる方法です!

🛠350.org Japan
銀行に預けたお金はどこへ行く?  350.org Japanの委託調査により気候変動を加速させる事業やリスクの高い原子力にお金を流す銀行と、それらの事業にお金を流さない「地球にやさしい銀行」が判明しました。地球環境や社会に配慮した「エシカル金融」について学ぶ参加がたワークショップ。
⏰開催時刻:会場でご確認ください。

🛠Livra(リブラ)
草木染め染料販売記念!誰でも簡単に草木染めが出来るワークショップ。お花の花言葉やテーマ、薬効でカラーを選んでいただき、さまざまな技法をつかってお花で染色していただきます。
【簡単に染まる!ソックスを草木染めワークショップ】
⏰開催時刻:
①11:00-12:30 ②14:00-15:30 ③16:30-17:30
各回10名まで
💵参加費:
3,000円
🏠開催場所:
2号館 造形室(3号館の4Fからお越しいただけます)
●自分のからだの声を聞きながら草花のカラーや薬効成分を選び、お守りのような自分だけの宝物を作ることが出来ます。
●なんと最短11分!スピーディに簡単に染まります。
茜、マリーゴールド、エンジュ、ログウッド、クチナシ、コチニールを使用してオーガニックコットンまたはシルクのソックスを色鮮やかに染色します。
Liv:raの草木染めは従来の煮出して染める草木染めではなく、
微粉砕した染料をお湯に溶かして浸け染めする為、約11分で簡単に染まります。
ワークショップではオーガニックコットンまたはシルクのソックスをご自分の好きなカラーや薬効成分の草花を組み合わせて自由に染色出来ます。
自分のためだけのオリジナルの染色は自分を守ってくれる宝物のような存在となり、とても幸せな気分にさせてくれます。ぜひお気軽に草木染めを体験してみてください。
⚠️草木染めでは草木から色水を摘出します。汚れても良い服でのご来館をお勧めいたします。

🛠ピープルツリー
12種類のレース素材とたくさんのベースの布から、好きな組み合わせを選んでオリジナルブローチをつくります。


エシカルフェスタ2018 出展者ご紹介

エシカルフェスタ2018では、19の企業や団体の出展があります。
以下、出展者のご紹介です!

Cohana
使いやすく実用的なハンドメイドをするための道具『Cohana』。 Made in Japanにこだわり、伝統的な匠の技術や素材産地と共に製作した、モダンで上質なデザインが特長です。コレクションやギフトとしても、心に残り、長くご愛用いただけます。

エシカルペイフォワード
エシカルペイフォワードは、「ひとにやさしい、地域にやさしい、地球にやさしい」をテーマに様々な商品を揃えた日本橋のお店です。インドの刺繍服「itobanashi」や、「Ethical Oriented」が届けるスリランカの自然に還る靴などをご紹介します。

Gnadaa Japan
Gnadaa Japanは、スリランカの元内戦地域に住む女性たちが「働く」を社会で実現するために活動しているNPO法人です。彼女たちが、現地で長年受け継がれてきた裁縫技術を仕事とし、そこで作られた商品を世界に届けることで、作りだす人と手にとる人とが幸せになれるソーシャルファッションを目指しています。

350.org Japan
銀行に預けたお金はどこへ行く?  350.org Japanの委託調査により気候変動を加速させる事業やリスクの高い原子力にお金を流す銀行と、それらの事業にお金を流さない「地球にやさしい銀行」が判明しました。地球環境や社会に配慮した「エシカル金融」についてご紹介します。

バナナペーパー(One Planet Paper®)
バナナペーパー(One Planet Paper®)はアフリカザンビアで穫れたオーガニックバナナの茎の繊維を使用し日本の越前で抄きあげた質の高いフェアトレードとエシカルな紙です、この紙を使用した限定商品を販売します!

一般社団法人日本サステイナブルラベル協会
あなたの選択基準のヒントに、サステナブル・ラベル(持続可能な原材料調達や環境・社会的配慮につながる国際認証ラベル)が寄り添い、より良い未来に繋がると嬉しいです。興味のある分野のラベルを探してみてください!

Dr.Bronners
主要原材料をフェアトレードで調達しているマジックソープなどのオーガニック製品の展示、および会社としてのフェアトレードに対する取り組みを紹介します。

ヒューマンライツナウ
国際人権NGOヒューマンライツ・ナウは、国内外での人権問題に取り組む中で、アジア地域での「ビジネスと人権」の問題に取り組んでおります。サプライチェーン上の問題から生じる人権侵害に対して、多くの人々がより幸せに生きられる道を、法律の観点からサポートしております。

静岡駿河総合高等学校「M-SIPP」
商業科目「課題研究」の授業を中心に活動を行ってます。フェアトレードとエシカル消費を研究テーマとし、自らが考案した商品の販売活動等をとおしてその概念の普及に努めています。是非お立ち寄りください。

パタゴニア
スポーツウエアから、新作のウィメンズ・ドレスを中心にご紹介します。ドレスのコレクションはシンプルさを念頭にデザインされ、旅行着や日常着として理想的な製品です。持続可能な方法で採取された素材は、アパレル業界で循環型経済をつくり出すための重要な一歩になります。

パタゴニア プロビジョンズ
パタゴニアが展開する本物の食品、パタゴニア プロビジョンズ。パッケージを開けてすぐ食べられる天然サーモンやオーガニックフルーツバー、包丁なしで調理できるオーガニックスープなど、アウトドアにはもちろん、忙しい日々の食事にも大活躍するラインナップをご紹介します。

ピープルツリー
ピープルツリー創設者ミニー・サフィア著「Slave to Fashion(英語のみ)」(数量限定)、クリス・ホートンのイラストをプリントした限定トートバッグ、フェアトレードチョコレート、ドライフルーツなどを販売!

Ethical jewelry LULU
LULUは、慶應義塾大学公認団体の学生団体S.A.L.とエシカルジュエリーブランドEARTHRISEのコラボブランドです。エシカルジュエリーを通じて国際協力を身近に感じてもらうことを目的として設立され、デザイン・販売は全て学生が行っています。

THE BODY SHOP
英国生まれのナチュラルでエシカルなビューティブランド「ザ・ボディショップ」。イベントでは、100%ベジタリアン&フェ アトレード原料配合の初夏にぴったりな保湿クリームを使ったハンドトリートメントサービスを行います。

CLOUDY
雇用創出を目的とした自社縫製工場をアフリカにて運営。アフリカの伝統の手織りや生地を使用しながらクオリティと生産背景を重要視した商品を展開。自身で運営するNPOを通じて、アフリカの雇用・教育・健康のための活動に直接還元し、ファッションを通して新しい可能性の実現を目指す。

love lotus
児童労働のない、無農薬・無化学肥料のカカオ豆からチョコレートを作り、その売上げの一部で児童養護施設への木育キャラバンを支援しています。ソーシャルプロダクツ・アワード2018国際部門 大賞受賞商品。

EARTH TO WEAR
EARTH TO WEAR は「完成した服」ではなくて「服ができるまで」や「服を買ってから」を一緒に考えるプロジェクトです。

画家AKI
生物、環境、教育、文化、芸術、 福祉などさまざまなテーマへ、独特な洞察・観察力から生まれる超越された想像、天性ともいえる色彩センスを手に、プロの画家として日々、取り組んでいます。

Liv:ra
Liv:ra(リブラ)「花の命を着る。」 生きた植物のランジェリー。オーガニックコットンやシルクなど、こだわりの着心地の天然素材を2000年前から日本に伝わる伝統の草木染めでひとつひとつ丁寧に染め上げ、植物のみずみずしい天然のエネルギーをそのままギュッと生地に詰め込んでいます