ハワイ在住の満田さんより、消費文化を見直し自然環境を守りたいという思いをもつ「ゼロ・ウェイスト」のお店をご紹介いたします。

 「ZERO WASTE STOREを利用し、エシカルな暮らしを」

皆さん、こんにちは。

エシカルコンシェルジュ第9期生、満田恵です。

私が住んでいるハワイでは、廃棄物の処理や海洋プラスチック問題に直面していることから、マウイ島で2008年にレシ袋が有料化されて以降、プラスチック製品への規制が徐々に強化されています。そして、2025年以降はすべてのプラスチック製使い捨て飲料容器の購入・販売・使用・配布が禁止される条例が可決されました。

 

そんな今の時代に求められている、「ゼロ・ウェイスト」をコンセプトにしたお店が話題となっているので、ご紹介しますね。

2020年にオープンした ZERO WASTE STORE の ”Keep it Simple”1号店。
ワイキキから車で10分ほどのカイムキというエリアにあります。
そして、観光でハワイを訪れた人も足を運びやすいワイキキに、2号店が昨年オープンしました。

店内にはヘアケア、ボディーケア、コスメ、キッチン用洗剤、洗濯用洗剤などさまざまな商品が量り売りされています。体にも地球にも優しいナチュラルな成分の製品が揃っているのもポイント!
洗濯して繰り返し使える布製のキッチンペーパーやエコラップなどのキッチングッズ、天然素材で作られたケアアイテムやアクセサリーの取り扱いもあり、お店へ行く度に新たな発見が楽しくてつい長居してしまいます。

液体の商品は持参したボトルや店内で販売しているガラス瓶へ入れ、固形やパウダーなどの商品は紙袋に入れて購入するシステムです。
ちなみに「ゼロ・ウェイスト」がコンセプトのお店は”Keep it Simple”だけでなく、オアフ島の東海岸カイルア地区には”protea”というお店があります。
どちらのオーナーも、消費文化を見直し自然環境を守りたいという思いからお店を開かれたそうです。ハワイでつくられた製品をメインで取り扱い、結果的に地元の生産者や企業の支援にもつながっています。

生活に必要なアイテムを ZERO WASTE STOREで購入するという選択は、エシカル消費でもあるから、暮らしへエシカルを取り入れる一歩となりますよね。
最後に、ハワイ州にはSDGsを基準に設定した『Aloha+Challenge』というプログラムがあり、官民一体で経済、社会、環境の側面から持続可能な社会を目指し、ハワイの伝統文化や自然環境を守る取り組みを行なっています。

『Aloha+Challenge』が掲げている6つのゴール
・Clean EnergyTransformation(クリーンエネルギーへの転換クリーンエネルギーへの転換)
・Local food(地元産の食材供給)
・Natural Resource Management(天然資源の管理)
・Solid Waste Reduction(固形廃棄物の削減)
・Smart Sustainable Communities(スマートで持続可能なコミュニティ)
・Green Workforce & Education(グリーンジョブおよび環境教育)

【参照リンク】
Aloha+Challenge:https://alohachallenge.hawaii.gov
Keep it Simple:https://www.keepitsimplezerowaste.com
protea:https://proteazerowaste.com