INTERVIEW

株式会社ニシダ

エシカルな住宅に暮らすことは、ライフスタイル全般がエシカルに大きく舵をきることになるのではないでしょうか。新たな計画にも取り組む株式会社ニシダさんをご紹介いたします。

1)スタートした経緯 

2011年の東北大震災の時に、日本や世界が抱えるたくさんの問題について危機感を抱き、当時から携わっている業界に貢献したいという思いから、人と地球環境に優しい『健康・省エネ住宅』の普及啓蒙活動を始めました。

日本の家の室内が、夏は暑く、冬は寒く、快適な温度を保つために多くのエネルギーを使っているにもかかわらず、部屋間温度差によって血圧が乱高下し健康被害に繋がっているということ、そのエネルギーをつくるために多くのCO2を排出していること、さまざまな問題が山積みの中、私自身や弊社が問題の一部となるのではなく、少しでも解決の一部になりたいと考えるようになりました。

私のいる業界は、人々にとってかけがえのない人生で一番高い買い物である『住宅』です。その住宅業界が『エシカル』であるべきと考え、勉強しそれを繋ぎ合わせてきました。

弊社が『エシカル建材』や『エシカルな住まい』の情報発信源として、地域工務店への流通を通じて貢献できればと思い、取扱い商材やサービスの主力へと徐々に移行していきました。

↑木質繊維系断熱材 『ウッドファイバー』 間伐材を有効利用し木の繊維で作られた断熱材。断熱性能はもとより、他の断熱材にはない『蓄熱性能』がエネルギーに頼ることなく暑い夏を涼しく、冬を温かく保つことができる。

2)スタートしてからの社員の変化、反応

主に、『エシカル』についての営業活動や普及啓蒙活動は私一人でしてきましたので、特に社員に大きな変化や反応があったわけではありませんが、これまでの薄利多売戦略により経営的に余裕のない状態から、徐々にではありますが利益率を上昇させながら、お客様から感謝してもらえるという業務内容の割合が増えていったので、ストレス緩和という効果を得ている実感はあります。

実際に『エシカルな建材』を触れ、それを扱う理由を伝えていくことで、やりがいや自信、自己肯定感を高めることに繋がっていけばと思っています。

↑本社前の看板にて集合写真

3)今後の予定

エシカルとは、直訳すると『倫理的な』という意味です。私たち、『株式会社ニシダ』は人と地球環境、地域、社会、未来に配慮した、または思いやりのある『建築材料』を地域工務店に販売・卸を通じて『健康・省エネな住まい』を日本中に広めるための支援をさせていただいております。
そんな『エシカル』という価値観を地域で浸透させることにより、私たちが支援する『地域工務店』の経済活性を目的に、弊社の本拠地である『彦根市』をモデル都市として【エシカル発信基地『ひこねBASE(仮)』】を計画しています。

『ひこねBASE(仮)』】とは、人々にとってかけがえのない『衣・食・住』の3つのカテゴリーを中心に、地域の人たちにエシカルを実体験してもらえる複合施設です。

衣  ひこねの古着や ethical wear
食  エシカルカフェ ethical cafe
住  エシカルな建材や住まいを提案する工務店

これを『地域創生』のサクセスケースとし、全国47都道府県に拠点を作り、全国展開していくことを第一のゴールとします。その日本の変容が世界のお手本となり世界中に広がっていくことを最終着地点とします。
『エシカル』×『経済発展』を両輪でバランスよく回していくことで世界が一致団結し『地球環境問題』を解決することと共に、『世界中が思いやりで溢れる』豊かで美しい社会の実現を目指します。

まずは彦根市から…
かつて日本では当り前だった『エいきょう(影響)を、シっかり(しっかり)とカんがえル(考える)』=『エシカル精神』を日本全国に伝播していきます。

↑滋賀銀行主催のサタデー起業塾にてビジネスプランコンテストに出場
しがぎん野の花賞を受賞

4)弊社の紹介、マーケットの状況など

当社は、地域工務店、建築関連の職人に金物、工具、建築消耗品を販売する小売店です。今から約40年前に私の父親が、木造建築用機械工具の販売として創業し7年前に事業継承しました。時代とともに建築工法が変わり、大工さんが木を手作業で加工する手刻み在来工法から、工場で加工するプレカット工法になり売上は減少していきました。ネットや大型店の進出、顧客の世代交代が進み事業転換が迫られる中、私は4年間の修行を終え、13年前に父母と3人で再スタートをすることになりました。

父親が理念としていた『お客様第一精神』を踏襲しながら販売品目を増やし『ビス、釘1箱から当日中に現場配達』を実行し続けました。
現場の職人へのお役立ちとして受け入れられ売上が上昇する一方で利益率が下がり、売掛金未回収が増加してしまい再びピンチとなりました。このまま利益の薄い商材を多く販売することを目的とする薄利多売を大手と競争しても勝ち目はないということと、確実に入金が見込めるとは限らない顧客にしていても将来はないと確信し、メイン顧客とメイン商材を絞るという決断をします。

そこにはしっかりとした理念に基づいたものが必要ということも感じ、『ともに学び、ともに豊かに、ともに笑顔に 住まいと地域と地球環境に貢献する』という経営理念を掲げる。人と地球環境に優しい住まいを世界中に広めることで、豊かで美しい社会を実現することを目的に、地域工務店へ健康・省エネに纏わる建材の流通を通じて支援する。支援する中で、私たちもともに学び、心身ともに豊かに、そして自身も笑顔になることを実現します。
法人成りした7年前からターゲットとメイン商材を絞る活動をし続け徐々に問題点の解決が進む中、弊社の地域レベルでの差別化と強みを確立するなかで、業界全体の弱みや悪しき慣習も見えてきました。

『知識のなさを安売りで提案する、古くからの材木、建材屋は1棟全体の内の健康・省エネ住環境商材は横流しするくらい薄利で提案しその他のもので全体利潤を確保する』

そのことにより、弊社が提案したものが売り上げに繋がらないこともたびたびあり、社員のモチベーション低下に繋がりました。弊社のサポートを必要としてくれる顧客は少しの値段差は気になりませんがそうではない顧客も多いです。

次のフェーズへと成長するために、ニシダは少し高いけれども~が素晴らしいから注文する、の『~(強み)』を強化するとともに、地域で他社が扱わない商材、知識がないと扱いにくい商材、地域で独占できる商材、プライベートブランドの確立を重点的に強化する必要に迫られてきました。ニシダといえば『地域№1の建築業界支援』の確立、更なる顧客貢献、地域貢献、企業ブランディングのために、『エシカル』を伝える情報発信基地『ひこねBASEプロジェクト』を実現していきたいです。

会社名:~ひこねの金物や~株式会社ニシダ
会社HP:http://hikonenokanamonoya.com/

代表 西田 武史
facebook:https://www.facebook.com/takeshi.francisco
Instagram:https://www.instagram.com/nishiyan7/