ethical consumption

エシカル消費

見えない背景に
思いを馳せる消費へ

エシカル消費とは、人や地球環境(動物・生き物を含む)、社会や地域に配慮した製品やサービスを選び、購入・利用することです。
大量生産・大量消費・大量廃棄が当たり前の今、ものづくりの背景には気候変動や人権侵害など多くの課題が潜んでいます。
そうした問題の解決に向けて、エシカル消費は私たち一人ひとりができる有効なアクションです。
作り手の顔が見えるもの、語りたくなる物語を持つ製品を選ぶ――その小さな選択の積み重ねが、誰もがエシカル消費を実践できる未来へとつながっていきます。

ethical Q&A

代表理事 末吉 里花の写真

代表理事

末吉 里花

Q.

エシカル消費はなぜ必要?

A.

今の私たちの暮らしの裏側には、気づかぬうちに環境破壊や児童労働、低賃金での過酷な労働など、さまざまな社会課題がひそんでいます。

大量生産・大量消費によって便利さや安さが優先される一方で、その裏で苦しんでいる人々や失われている自然環境があることは、普段の生活の中ではなかなか見えにくいものです。エシカル消費が必要とされるのは、そうした目の届きにくい現実に気づき、想像力をもって「何を選ぶか」「どう買うか」を考えることが、よりよい未来をつくるための第一歩になるからです。

いつもの“買い物”が、誰かを支える行動になり、社会全体を少しずつ変えていく力になります。私たち一人ひとりの小さな選択が、地球環境の保全やフェアな経済活動につながり、持続可能な社会への道筋をつくります。
今までの「当たり前」を問い直し、環境や未来を守る選択肢を選ぶことは、次の世代への責任でもあります。

エシカル消費に大切な
5のおもいやり

  • 太陽光パネルがたくさん並んだ写真

    環境へのおもいやり for Environment

    限りある資源や自然を守るために、ゴミを減らす、再利用する、CO₂排出の少ない商品を選ぶなど、地球に負荷をかけない暮らし方を意識すること。未来世代に豊かな地球環境を引き継ぐための選択です。

  • 制服を着た学生たちが講演を聞いている写真

    社会へのおもいやり for Society

    生産や流通の過程で関わるすべての人々の権利や安全が守られているかに目を向けること。フェアトレード商品を選ぶなど、労働搾取のない公正な仕組みを支える行動が、よりよい社会づくりにつながります。

  • 畑で土から何かを掘り出そうとしている人とそれを見ている人たちの写真

    地域へのおもいやり for Community

    地元で生産されたものを選ぶ、地域のお店を応援するなど、地域の経済や人とのつながりを大切にすること。身近な場所でのお金の循環が、持続可能な地域社会の力になります。

  • 草を食べる二頭の羊の写真

    動物へのおもいやり for Animals

    人と動物は地球上でつながっていて、動物に起こることは人にも起こる。動物たちが今どんな環境でどう扱われているかを知ること。動物実験をしていない製品や平飼い卵を選ぶこと。暮らしの中で、人と同じ生きる権利を持つあらゆる生命を尊重することにつながります。

  • 外国の女性に話をする女性の写真

    へのおもいやり for People

    年齢・性別・国籍・障害の有無などにかかわらず、すべての人を尊重すること。それは、自分以外の立場や影響を想像し、考慮すること。一人ひとりが、小さい尺から大きな範囲へ、その思いやりを広げていくことが大切です。

case study

エシカル消費の例

  • 企業篇

    花王とライオンの協働リサイクル製品

    花王株式会社とライオン株式会社は、2020年からプラスチック包装容器資源循環型社会の実現に向けた連携を発表し、フィルム容器(つめかえパック)のリサイクルに取り組んできました。

    2023年には、使用済みの容器を再び同じ種類の容器に戻す水平リサイクルにより、再生材料を一部に使用したつめかえパックを初めて製品化し、一部店舗にて数量限定で発売しました。※
    このように、企業間あるいは業界の垣根を越えた取り組みは、水平リサイクル品が経済合理性をもって資源循環社会が成り立つために非常に重要であると考えます。

    ※ 当該商品は製造を終了しています

    エシカルポイント
    廃棄物およびCO2排出の削減・業界内連携
    花王とライオンの洗剤つめかえパックの写真
  • 地域篇

    鎌倉焙煎珈琲フェアトレードかまくらブレンド

    鎌倉市はフェアトレードタウン認定とその継続のために、自治体・市民・地元企業・フェアトレード推進団体が一体となって、エシカルなフェアトレード製品を開発。デザインと味のブレンドを市民の投票で決定した、環境や人に配慮されたドリップコーヒーです。2025年3月に、鎌倉市は国内7都市目のフェアトレードタウンとして認定されました。

    エシカルポイント
    フェアトレード・障害者雇用・プラスチックフリー・環境保全
    ドリップコーヒーの写真

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