エシカルを知る

エシカルという考え方は、1989年にイギリスで初めて提唱されました。2000年代以降に、欧米から日本にも伝播し、企業や官公庁、そして自治体での取り組みに広がっていきました。

エシカルは、日本にとって全く新しい概念というわけではなく昔から大切されてきた「おたがいさま」「おかげさま」「もったいない」「足るを知る」という言葉の通り古くからの日本の暮らしと精神性にはエシカルの要素が詰まっているものが多いです。近年では、消費のあり方から始まり、社会の仕組みや持続可能性を考える上で、その大切さがより注目されています。

エシカルな取り組みが広がると、消費に関して環境や生物多様性に配慮した行動が当たり前になり、働く人の権利や安全がきちんと守られる社会が実現していきます。
また、地域の産業や伝統が元気になり、私たち一人ひとりがモノを大切にする意識を持つようになります。自分以外を思いやる選択が、よりよい社会と未来をつくるための第一歩。
エシカルな考え方は、誰かのため、地球のため、そして自分自身のためでもあるのだと思います。