株式会社JTB新規事業「Earth Gift®（アースギフト）」—「消費を地球への贈り物に」

Earth Gift®※は、“作れば作るほど地球が豊かになるものづくり”を応援するプロジェクトです。「消費を地球への贈り物に」をコンセプトに、「買う」ことを金銭のやり取りで終わらせず、自然や人とのつながりを確かめ、育てていく選び方へと捉え直します。自然環境の再生につながるものづくりを選び、応援し、当事者として関わる消費へ視点をひらきます。

たとえば、湧水と無農薬米で醸す自然酒の酒蔵。山に自生する葛を掘り、山の手入れとともに伝統製法で暮らしの知恵を次世代へつなぐ葛職人。土を耕さず土中の生態系を守る不耕起栽培、無農薬のブドウを育て、醸造まで一貫して行うワイナリーなど、どれも、自然の循環の一部として続いていくものづくりです。地球を豊かにするというのはもちろん、その土地ならではのおいしさや確かな品質も備えた素晴らしい商品を厳選しています。

出発点は、あなたの「好き」。お酒や和菓子、ハーブなど気になるものを入口に、Earth Gift独自の基準で厳選した心から共感できる“つくり手”に出会えます。体験・発信・購買、オリジナルグッズやコミュニティなど関わり方はいろいろ。誰もが自分に合った方法で、無理なく楽しく、応援に参加できる導線を用意し、つくり手の哲学や技、背景にある自然とのつながりを、わかりやすく魅力的に伝えていきます。あなたの“応援したい”気持ちが、地球を豊かにする循環へ自然とつながっていく——「あなたの応援を、応援する」のが、Earth Gift®です。

解決したい課題と解決策

生産と消費の分断が進むことで、作り手・ものづくりのプロセス・自然へ想像力を働かせにくくなり、その結果として環境負荷や人権等の様々な課題が“見えないコスト”として外部化されてきました。これが「作れば作るほど地球にネガティブな影響が積み上がる」構造を固定化しています。

Earth Gift®は、この分断を橋渡しします。生産過程が水や土壌、生物多様性、地域文化にもたらすポジティブな影響を可視化、体験・発信・購買・再訪が起点自由に行き来する参加の循環を設計し、一人ひとりが自分に合った形で応援できる状態を目指します。つくり手と暮らし手の距離を縮め、関わるほど環境も地域も良くなる選択肢の普及を目指します。

主な取り組み

1｜現地体験プログラム

酒蔵・ワイナリー・畑・工房など地域の現場へ。つくり手の想いとプロセスに触れ、背景にある人や自然とのつながりを“身体で”理解します。手や足を動かす実践型の設計により、「参加者」ではなくパートナーの一員として関わる体験を提供します。お酒・花・お茶・和菓子など、あなたの“好き”から気軽に参加できる体験です。

2｜発信とメディア（ジャーナリスト制度）

参加者自身の言葉で学びを発信。記事やSNSと連動し、現地に来られない方にも“追体験”できるコンテンツを届けます。

3｜購買導線（メディアEC）

体験・記事とつながるECで、日常の買いものを地球への贈り物へ。Earth Gift®が独自の基準で厳選した地球を豊かにする商品や共創コラボ商品などをお届けします。

4｜リジェネラティブツーリズム

宿泊施設・企業・自治体と連携し、地域の自然資本（森・川・里・海）を損なわず、むしろ再生に寄与する滞在・研修プログラムを企画します。

5｜データベースとマッチング

贈り手（事業者）情報を体系化し、価値観の合う企業・自治体・宿泊のハブと結び直す仕組みを整備。透明性と共創を促進します。

今後の展望・目指すこと

連携パートナーを増やし、各地の実践の価値を社会に可視化・伝達。参加の場と機会を全国へ広げます。

その実現に向けて、深い学びが生まれる体験の設計、発信と購買を有機的につなぐ参加導線の整備、誰もが関わり続けやすい環境づくりを進めます。

さらに、共創プロダクトの開発と法人・自治体との協働を拡大し、環境再生に結びつく事例の社会実装へ。

JTBのネットワークを生かして取り組みの場を広域に展開し、自然と人、地域と経済が互いによくなっていく循環を加速させます。

エシカル協会加入にあたり

協会および会員の皆様と学び合い、最新動向やガイドラインを事業に反映していきます。皆様とのご連携を通じて、エシカルなプロダクトを広めること、その先の環境再生まで、ビジネスに実装していきたいと考えています。 なお、個人向けの現地体験プログラムの実施やECサイトの開設も予定しております。詳細はEarth Gift®公式HPをご覧いただけますと幸いです。皆さまにお会いできますことを楽しみにしております。

※Earth Giftは株式会社JTBの登録商標です。