オーストラリア在住の星野さんより、様々な取り組みを教えて頂きました。私たちの暮らしでも取り入れられるヒントが満載です!

皆さんこんにちは。オーストラリア ゴールドコースト在住の星野です。
オーストラリアでは様々な環境に対する取り組みなどが行われております。
様々な取り組みなどありますが、今日はオーストラリアでも取り組まれている日本と同じ身近な取り組みのご紹介とその他新たに取り組まれていることなどをご紹介いたします。

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1.お買い物時のプラスチックバッグ、容器の規制について
2.大手スーパーマーケットでの取り組み
3.フードロスへの取り組み
4.日常のリサイクルゴミ捨て
5.日常のちょっとした取り組み
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1. お買い物時のプラスチックバッグ、容器の規制について

私の住んでいるクイーンズランド州では2018年7月1日からスーパーなどで使用されていたプラスチック袋は廃止となり、何度も使えるバッグのみが有料で置かれるようになりました。
そして今年2021年9月から新たなプラスチックの規制が開始されました。
従来から使い捨ての買い物袋(プラスチックバッグ)の廃止に加え、今年の9月からストロー、一度しか使わないプラスチック容器(お持ち帰り用の入れ物)などが禁止となり、各お店などもリサイクル製品に急ぎ切り替えています。
まだまだ未発達な部分もありますが、大手ファストフード店では以前から紙ストローに切り替えるなど取り組んでいます。
しかしながら大人も子供もドリンクを飲み干す前にストローがぐちゃぐちゃになってしまい、結局蓋をあけて最後は直接カップに口をつけて飲んでいますが、それでも楽しそうに会話がはずんでいる様子を見ると明るく大らかなクイーンズランド州の人柄が感じられます。
地域制があり、積極的に取り組んでいる街や、まだ積極的ではない地域などがあるのが現状で。
クイーンズランド州のプラスチック規制に関する公式のリンクは下記となります。
https://www.qld.gov.au/__data/assets/pdf_file/0034/169981/single-use-plastics-ban-factsheet.pdf

また、私の行きつけの日本食レストランでもお持ち帰りの容器がサトウキビの廃材を再利用して作られた容器になるなど、少しずつ日常の生活の中で変化が起きてきています。しかしながらプラスチックではないため、ごはんが容器にくっついてしまったり、ソースがしみ込んでしまったりするため、全ての利用者が満足しているようではないようです。今時点では利用者の理解なども必要にも感じます。

2. 大手スーパーマーケットでの取り組み

大手スーパーマーケットCOLESでは『TogetherZero』と取り組みが行われています。
2050年までに温室効果ガスをゼロにする取り組みや、店舗内の電気消費などを抑えるだけでなく、冷蔵庫の冷却に使われる合成ガスによる温度の上昇を抑えるため、天然ガス使用の冷蔵庫への切り替えなどお店全体で取り組みが進んでいるようです。
一部の店舗ではお買い物時のショッピングカートが牛乳の容器やプラスチックを再利用して作られたものになっています。

https://www.coles.com.au/about-coles/sustainability/environment

また、プラスチックパッケージを使用しないための取り組みで、プラスチック容器の廃棄を減らすために洗剤の量り売りコーナーが設置されました。容器を自分で持ち込んで必要な分補充して購入します。

このような取り組みが行われている店舗のある地域の方々は明るく大らかな性格の方が多いと感じます。何よりも暮らしている方々に笑顔が多いと感じます。
街によって異なり。まだまだこのような取り組みが進んでいない地域は今後少しずつ増えてゆくとよいなと思います。

3.フードロスへの取り組み

シドニーの一部で生オレンジジュースの自動販売機が設置されています。
販売に至らず廃棄してしまっていたオレンジを回収しジュースとして販売され、廃棄物の削減と農家の方の収入補助になり良い循環が生まれています。
また少しずつ人々のフードロスへの認識、意識が高まっているようにも感じられます。

https://www.forpurposeco.com/juice-for-good

4. 日常のリサイクルゴミ捨て

日本の各市町村で行われているかと思いますが、オーストラリアでも同じようにリサイクル品のゴミ捨て場、空き缶、空き瓶のゴミ捨て場があります。
週末は家の庭の木を切ったり芝を刈ったりして木などの自然ゴミを持って行ったり、空き缶、ビンを持って行ったりするので、特に土曜日の朝はゴミ捨て場が混雑しています。皆土曜日の午前中にお家の仕事をこなして土曜の午後と、日曜日はゆったりと思い思いの過ごし方をするのが日常のライフスタイルといった感じです。

空き缶、ビンは下記のゴミ捨て場で自分で機会に入れると最後にレシートが出ます。缶、ビンとも一つ10セント(日本円で8円前後)に換算され、レシートを所定のスーパーに行くと、商品券かお金に換金をしてくれます。
オーストラリアでは日本のように細かな分別が進んでなく、プラスチックごみや家電などのゴミが多いのが現状です。
このようなリサイクルシステムが少しずつですが、人々の中にも認識され始められたように感じます。

空き缶リサイクル場

リサイクルゴミ捨て場は緑のゴミ(木など)、メタル、その他など分かれています。また調理で使用したクッキングオイルを捨てるドラム缶があり、日常で使用してたまった使用済のクッキングオイルをまとめて捨てにいくことができます。

こちらのゴミ捨て場では、リサイクルショップも併設していて、様々なものが販売されています。

手前からそれぞれ廃棄物ごとに色分けされたいます。
家電、使用済調理油、カーバッテリー、ガスボトル、使用済電池など

写真左側の工場のような入り口に行くと、その他の一般ごみやメタルなどを含む家具その他を廃棄する場所となり、係員が常時案内をしてくれます。

こちらは工場内に併設されたリサイクルマーケット

リサイクルマーケット内の様子

5. 日常のちょっとした取り組み

最後に私の取り組みですが、日用品を購入する際に『ほんのちょっとの取り組み』をご紹介します。ホントーにほんのちょっとなので、まだ何から取り組んだらよいか分からないという方と一緒に共有できたらと思います。

とうもろこしの廃材から作られた歯ブラシを使ってみました。
セール品の歯ブラシよりも、数十円だけ高いけど同じように買う人が増えたらいいなと思い購入。今では愛用品です。

お昼のお弁当の袋

プラスチック製品から下記を使うようにしてみました。
少しずつ利用者が増え、スーパーの陳列棚に同様の商品が増えてきた感じがします。
また、商品が増える事であまり意識していない人々にも認知される機会が増え、
販売する側も購入する側も意識が少しずつですが変わってきていると感じます。

ファッション

量販店などで化学製品を使用しないTシャツなども目にするようになってきました。
私の街ゴールドコーストはサーフィンやマリンスポーツが学校のクラブ活動でも行われ
ているほど人々のライフスタイルの中心にあるといっても過言ではありません。
仕事前の早朝、仕事終わりの夕方、週末などビーチを散歩したりランニングしたり、泳いだりと、いつもビーチはにぎわっています。
そのため、ビーチや周辺の街は老若男女問わず水着を着用している人がほとんどです。

オーストラリアの大手サーフブランドメーカーはいち早くペットボトルの廃材から作った水着など、自分たちの愛する海を守る取り組みに積極的です。
少し写真がみづらいのですが、大手ブランドのショップの入り口のディスプレイが下記です。お店の水着が全てペットボトルから作っていると書かれています。
このようなことが最近は若い人たちにも認知され、無駄に買い物袋を使用しないようにしたり、ごみの分別をより行うようになったりと、若い人たちの意識がだいぶ変わってきたように感じます。

星野 正臣
星野さんがお勤めの旅行会社
https://www.bonzaaustralia.com/