株式会社サザビーリーグ　ロンハーマン

INTERVIEW

“Today is beautiful”　“Happiness is the goal”　“Love for Tomorrow” これらの言葉を体現するように、愛のある本質的なサステナビリティに取り組んでいる株式会社サザビーリーグ　ロンハーマンさんをご紹介いたします。

“天気がいいから、今日はロンハーマンに行こう”

これはお客様からいただいたメッセージです。私たちは、ファッションを通じてお客様に幸せをお届けしたい、そんな想いを持つブランドです。

ロンハーマンは1976年、アメリカ・ロサンゼルスのメルローズアベニューで誕生しました。カリフォルニアの空気を感じていただける心地のよい空間で、世界中から集められた素敵なお洋服やジュエリー、インテリアアイテム、そしてゆっくりと寛いでいただけるカフェも展開しています。

“Today is beautiful”　“Happiness is the goal”

ロンハーマンが大切にしてきた言葉です。今日という一日が素敵な一日でありますように、あなたや家族や大切な人の幸せのために。そしてもう一つ、大切な言葉が加わりました。

“Love for Tomorrow”

あすに向けて愛を持って行動することは、あすの美しさや幸せを守ることに結びついている。ロンハーマンは、愛のある本質的なサステナビリティに取り組んでいます。

2021年秋、千葉県の北西部に位置する自然豊かな場所に、新しいストアをオープンしました。「ロンハーマン匝瑳（そうさ）店」。高く澄んだ青空や緑豊かな里山が広がる土地に誕生したこのお店では、ドレスもTシャツもデニムもマグカップも販売していません。ここではソーラーシェアリングにより自然エネルギーを生み出しています。

ソーラーシェアリング（営農型太陽光発電）は、太陽光をつかったエネルギーの生産だけでなく、その下で有機農業を行うことにより土壌を回復させ、さらに不耕起栽培に切り替えていくことで大気中からのCO2を吸収するというカーボンニュートラルへの貢献も期待できるといわれています。
私たちの目標である「2030年までにCO2排出量（※）実質ゼロ」を実現するために、エシカル協会を通じて出会った市民エネルギーちば株式会社、そして匝瑳市の地元農家の協力のもと、耕作放棄地にリユースの太陽光パネルを使って発電所を建設、パネルの下では生態系に配慮した地下水脈を設けて有機農業をスタートしました。ここで生み出されるエネルギーは年間約9万kWh。この電力量は、ロンハーマン名古屋店で使用しているエネルギーとほぼ同量です。現在、この電力はみんな電力株式会社を通じてロンハーマン福岡店で使用しています。

※スコープ1・スコープ2の排出量

「発電もデザインです。どんな人と一緒にどんなコミュニティを育みどんなエネルギーを生み出していくか。いいデザインは社会にとっても素晴らしいクリエイションとなります。」

こう話す市民エネルギーちば代表の東光弘さんとの会話は、いつもわくわくしたアイデアが溢れてきます。

あたたかく降り注ぐ太陽の下で、オーガニックコットンを栽培したり羊を育てて、その豊かな恵みを服づくりの素材にできないか。ロンハーマンカフェのメニューになる美味しい野菜を育てたり、キッチンから出た野菜くずを堆肥として循環できないか。お客様をお招きして、笑い声が飛び交う楽しいイベントやワークショップができないか・・・。

さまざまなコミュニティを通して生まれるアイデアや出逢いに、私たちは感謝しています。

そして2022年の1月、ロンハーマン匝瑳店のオーガニックファームに小さな大麦の芽が姿をみせました。昨年冬に蒔いた種から芽を出し、寒さに負けずすくすくと育っています。