雪ヶ谷化学工業株式会社

INTERVIEW

「B to B（美）to The future　今からできることを、これからのために、一歩ずつ。」のスローガンを掲げ、フェアトレード天然ゴムの取り組みや社内でエシカルな活動を先導するプロジェクトチームの発足など、2030年の達成に向けて社員一丸となってチャレンジを続けている雪ヶ谷化学工業株式会社さんをご紹介いたします。

当社の経営戦略を考える上で、社会的にも業界的にもエシカルやSDGsが必須であり、取り組むべき課題と考えました。同時に、モノづくりの中小企業がこれらの課題を実践できていない状況であることにも気づきました。当社がトップランナーとなり、この活動を広く示すことによって、他の中小企業が社会課題の解決に取り組みやすくすることが大きな目標の一つです。

取り組みの代表例として、当社で調達する天然ゴムが100％フェアトレードであることを独自に調査・証明をしました。また、他社も使用できるフェアトレード天然ゴムのマークを作成し、公開しています。フェアトレードの証明には、天然ゴムの調達先であるタイの当社駐在社員が、日本よりも厳しいコロナ規制の下で現地企業、生産農園と協力し、実地調査や書類の整備を行いました。

(タイ農園調査の様子　YouTube※https://youtu.be/kZyWRh9ICDAより)

取引先企業様への販売製品では、先述のフェアトレードの天然ゴムを100％使用した「NR-FT」や、天然ゴムと石油由来原材料である合成ゴムをブレンドすることで石油由来原料削減につながる「ユキロンRP」など社会課題の解決を実現する「サステナブルスポンジシリーズ」を発売いたしました。

当社ではこれらの活動を先導するプロジェクトチームを発足し、各人が自由になんでも発言できるよう完全にフラットなチーム構成になっています。これにより若手社員からエシカルな視点での新しいアイデアがどんどん生まれています。ほとんどのアイデアがスピーディーに実現されるため、一人ひとりがやりがいを感じ、新たな取り組みに向かう原動力になっています。

仕事のみならず、私生活でも小中学生のお子さんがいらっしゃるご家庭では、家庭内でフェアトレードについて話合ったりするというエピソードを聞き、会社での活動を通して社員の心にエシカルな意識がしっかりと根付いていると感じます。

当社では2020年に「雪ヶ谷サステナブルチャレンジ2030」を策定しました。

「雪ヶ谷サステナブルチャレンジ2030」

・CO2排出量0

・再生可能原材料比50%

・廃棄物50%

・女性管理職50%

・フェアトレード天然ゴム100％

この高く掲げた「雪ヶ谷サステナブルチャレンジ2030」を2030年までに達成できるように社員一丸となって取り組んでいます。世界の顧客にサステナブルスポンジを採用いただくことで取り組みを加速させます。同時にサステナブルなモノづくり中小企業のリーダーとなれるよう、エシカルな製品の開発・社内組織や制度の改革も進め、その姿を社会に示していきます。

「B to B（美）to The future　今からできることを、これからのために、一歩ずつ。」のスローガンを掲げ、取引先企業様と共に、サステナブルな未来をつくるため、わたしたちは、人、社会、地球を美しくする存在であり続けます。