INTERVIEW

株式会社Future Vision

あなたの企業のサービスや商品の「根っこ」は何でしょうか?どんなに品質が良くて素晴らしいものでも売れ行きに悩むときは「根っこ」を見直す必要がある時期かもしれません。その大切さを改めて考えさせてくれる株式会社Future Visionさんをご紹介いたします。

弊社は、「サステナブルなビジネス戦略をデザインする」コンサルティング会社として、2021年4月22日に設立されました。

私たちの身の回りにある、あらゆるモノやサービスは、私たちの暮らしを便利に楽にしてくれています。それがエシカルなのか、が注目されていますが、もともと、全てのモノやサービスは私たちを取り巻く色々な社会課題を解決してくれた素晴らしいアイデアでした。洗濯機の発明は、女性の労働環境を改善して社会への進出を後押ししてくれましたし、冷蔵庫は、買い置きができるようになった事から買い物時間を短縮させ、またそれぞれの家庭単位での衛生環境が飛躍的に向上しました。ラジオやテレビは、家に居ながらエンターテイメントをはじめ、あらゆる情報が入手できるようになりました。こうした、今や当たり前になっているモノやサービスは、振り返ってみると当時の社会課題を解決して、私たちの社会をステップアップさせてくれたと言えるのではないでしょうか。

クライアントの悩みの一つとして、「売上」があります。品質の良い自信の商品の売れ行きが良くない。その理由を調べていく中で、そもそも何のためにそれを売っていたのか、創業者はどういう志でビジネスを始められたのかが忘れている場合があります。どのようなものであれ、ビジネスの先には社会への対応という目的が「根っこ」にあるはずです。弊社の事業内容は、クライアントの経営支援やブランディング活動、マーケティング活動ですが、そうした活動を通して、その「根っこ」を探して、目指すべき方向性を一緒に探して行きます。

私はエシカル・コンシェルジュで、今年も9期生として3回目のエシカル・コンシェルジュ講座を受講しました。初めてエシカル・コンシェルジュ講座を受けようと思ったのは5年ほど前で、当時は前職で担当していたリサイクル樹脂で作った商品が全く売れずに悩んでいて、講座の中から何かヒントを得ようと考えたのがきっかけです。講座では、エシカルをテーマに色々な切り口からの講義が受けられたので、普段の仕事や生活では知り得なかったさまざまな事が学べました。リサイクル樹脂の商品は、SDGsが採択された翌年から急激に売り上げを伸ばし、スタンダード商品になろうとしています。そうした流れの中でも、エシカルのキーワードは常に意識して、新しい商品作りに取り組めました。持続可能な農法で作られたサトウキビの搾りかす(捨てられる部分)から抽出した素材で作った、植物由来樹脂の商品。手に障がいがある方やお年寄り、子供をはじめ、スポーツ選手にも便利なユニバーサル・デザインの商品などです。

そうした中、より多くの方々の暮らしにインパクトを与えるには、多くの企業が取り組まなければならないと感じ初めてもきました。一つの企業の中での活動には限界を感じて、2021年に起業し、コンサルティング会社を設立しました。運営は一人で行っていますが、プロジェクトに応じて、外部のアライアンス企業やフリーランスの方とも提携して業務を推進しています。

また、大学講師として、SDGsやユニバーサル・デザインなどをテーマに、新しいビジネス創出の講義も行っています。SDGsなどの言葉の意味や定義ではなく、過去の歴史から現在まで繋がっている流れの中で、自分たちがどの様な未来を切り拓いて行ったら良いのか、或いは切り拓きたいのか。こうした事を考えることで、これから社会に出ていく学生の皆さんが、新しい社会を作って行くヒントになれたら嬉しいと思います。

社会的にインパクトのあるビジネスであっても、利益が出て、それを循環させる事ができなければ持続することができません。未来を創る新しいビジネスの創出。そして、今のビジネスを新しいステージに。こうしたことに取り組んで行けたらと考えています。

株式会社Future Vision
HP:https://design-futurevision.com