INTERVIEW

ミヤザワ株式会社

環境やフェアトレードなどの先進的な取り組みをはじめ、人権や労働も含めた幅広い社会課題に目を向けながら実践し続けている「紙の料理人」・ミヤザワ株式会社さんをご紹介いたします。

はじめまして、ミヤザワ株式会社です。

私たちの会社は紙製品メーカーとして学校の卒業式で使用する卒業証書、卒業証書入れ、結婚証明書、保証書、企業様用の感謝状や表彰状、協定書、ギフト箱など贈る人が思いを込めた大切なモノを企画・製造・販売している会社です。

私たちのお客様は国内外の学校様が主体ということもあり、環境省・教育委員会など公的機関から指定された素材、環境基準に合わせたものづくりが中心でしたが、2012年8月バナナペーパーと出会いその考え方が大きく変わりました。環境にいい紙というものは多くありましたが、バナナペーパーはアフリカ・ザンビアの貧困な村に雇用を生み出し、動物や森林保護に繋がり、誰が作ったか分かるフェアトレードの紙で、『1枚の紙が世界を変える』可能性があるということに気づかされた瞬間でした。

それらを知った私たちは2013年からお客様指定の調達基準に合わせるものづくりから贈る人の思い、受取る人の幸せを考え『地球に優しく、正しいモノを作る』=【エシカルな製品を作る】という考え方に変わりました。

そこで私たちは紙製品作りを料理と考え「紙の料理人」と称し、現在東京都のエシカル事業化認定を受け、エシカルなものづくりをSDGsなど様々な観点から向き合い取組んでおります。

◆日本で初めてのFSC®認定の賞状筒

グローバル化が進み、モノは安く、手軽に買えるようになった現代。その手軽さの裏で誰かが犠牲になってはいないだろうか。その製品を購入することで一体、どのような影響があるのだろうか。
私たちのモノづくりは「つくるだけ」、「つくって終わり」ではありません。
つくる側、つかう側が一緒に影響をしっかりと考えることが大切だと考えております。

材料調達の取組においては森林認証紙、フェアトレードのバナナペーパー、リサイクル100%などを多く使用し、工場で出る産業廃棄物扱いの紙は、私ども独自のフルリサイクルシステムを活用し、リサイクルペーパーに生まれ変わり、その紙でまた新たな製品づくりを行っております。この取組で社内から出る産業廃棄物扱いの紙は年間約180トンが0になり、これらを循環させることでCO2排出量もなくなる取組も行っております。

また、人権と労働に関する社会の取組も促進されているなか、2022年3月より約2カ月かけ経営者が全スタッフと個人面談を行い、本人や家族の体調面、仕事での悩み、経済的な部分など多岐にわたって相談できるようになりました。

今後も世界で起きている社会問題、環境問題に目を向け、ビジネスを通しすべての人が貧困に苦しむことなく、健康で安全な生活を送り、人と自然が共存する多様な世界の実現を微力ながら目指していきます。どうぞよろしくお願いいたします。

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会社名:ミヤザワ株式会社
会社HP:https://www.miyazawa-kk.jp/