INTERVIEW
共英製鋼株式会社

会社・事業紹介
当社は「国内鉄鋼事業」・「海外鉄鋼事業」・「環境リサイクル事業」の3つの事業を展開。ビルやマンション、高速道路、機械部品など、いたるところで使われる鉄を扱う私たちは、暮らしと産業基盤を支えているという意識から社会への貢献を使命としています。使われなくなった鉄(鉄スクラップ)を新しい鉄鋼製品に甦らせるという重要なサイクルを担う鉄鋼事業を中核に、電気炉操業時に発生する高熱を活かしてさまざまな廃棄物を完全無害化し、資源として再利用する環境リサイクル事業も展開しています。電気炉による無害化溶融処理のパイオニアが手掛ける安全・確実な処理として多くの企業や自治体から信頼を得ており、電気炉による産業廃棄物処理において5割以上のシェアを有しています。
【当社事業のフロー】

また電炉メーカー※として初めて海外へ進出した当社は、創業以来70年以上積み重ねてきたノウハウをもとに、積極的な海外進出を行っています。現在はベトナムや北米に生産拠点等を有しています。
さらに、ベトナム南部での港湾事業や、鋳物・加工品事業の展開など事業の多角化を進めており、企業理念である「スピリット オブ チャレンジ」のDNAを受け継ぎ、これからも電炉事業を通じて資源循環型社会に欠かせない「エッセンシャル・カンパニー」を目指します。
※鉄を作る方法は主に二種類あります。
一つが鉄鉱石を炭素で還元する高炉法と、もう一つが鉄スクラップを電気で溶かす電炉法です。電炉法は酸化鉄を還元する工程がなく二酸化炭素排出量が相対的に少ないため、地球環境保全に貢献できる製鋼法として近年、注目を集めています。当社は電炉メーカーとして事業展開しており、鉄筋コンクリート用棒鋼 (異形棒鋼)を主力製品とし、その生産量において国内トップシェアを有しています。
2) エシカルスチールについて
世界の人口が 80 億人を超える今、廃棄物や汚染物質による環境負荷の低減、製品や原材料を循環させるサーキュラー エコノミーなどが求められ、企業活動がエシカル(倫理的)であることが評価される時代に変化しつつあります。
当社は、1988年以来、廃棄物を処理しながら鉄鋼製品を製造しています。すなわち、役割を終えた鉄鋼製品 (スクラップ、鉄源)を新たな製品に生まれ変わらせる鉄資源循環の取り組みと、電気炉で発生する高温を活用して廃棄物を完全無害化溶融処理し、環境負荷の低減を同時に実現する事業を営んできました。廃棄物の処理品目は、注射針などの医療廃棄物を皮切りに、アスベストなどの難処理廃棄物へ拡大するなど、社会課題の解決に向けてさらなる挑戦を続けています。そうした中、新しい価値観が広がる社会の変化をとらえ、2024年5月に電気炉で医療廃棄物を完全無害化溶融処理しながら製造した鉄鋼製品を「エシカルスチール」と名付けてブランド化し、社会へ発信する活動を始めました。この長年の実績に裏打ちされた事業の価値について、幅広いステークホルダーの皆様への浸透を図り、企業価値向上につなげていきます。

3) エシカル協会加入にあたり
エシカル協会様に加入することで、「エシカル」に対する行政や協会員様の取り組み状況や最新の動向を知り、「エシカルスチール」に留まらずエシカルな活動を当社グループの事業に織り込み、社会に働きかけていきたいと考えています。今後ともよろしくお願い申し上げます。

会社名:共英製鋼株式会社
コーポレートサイト:https://www.kyoeisteel.co.jp/ja/index.html/