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代表理事 末吉が、サーキュラーエコノミーに関する車座対話に出席致しました

先日、首相官邸にて「サーキュラーエコノミーに関する車座対話」に参加をさせていただき、消費者の観点から意見を述べてまいりました。

◎サーキュラーエコノミーに配慮した製品を普及していくためには、しばらくの間は企業に対する支援が不可欠→サーキュラーエコノミーの製品やサービスを事業として推進している企業が、価格競争に巻き込まれないためにも、税制優遇や補助金、プロモーション支援など政府からの手助けが必要。その帰結として、企業が同等の値段で販売でき、消費者とそうした製品やサービスとのタッチポイントが増え、つまり小売の棚に多く並んでいる状態になる。

◎消費者教育を通じて、新しいパースペクティブの醸成→サーキュラーエコノミーに配慮した製品はかっこいい、買いたい、と思っている若者たちが増えている。そういった価値観を若者の間だけでなく、上の世代にも醸成していくために、消費者教育は不可欠。ステークホルダーと連携をして、消費者が必要な情報や知識にアクセスできるようにしていただきたい。

上記の2つのポイントをお話ししました。

小泉進次郎先生から、「どんな連携が望ましいか、教えていただきたい」とご質問を受けたので、

消費者教育の推進に関する方針の中で、これまで注力してきた「消費者の自立支援=ようは 合理的意思決定ができ、被害に遭わない」だけでなく、 「より良い市場とより良い社会の発展のために積極的に関与する消費者の育成」が掲げられていて、SDGsの達成にも不可欠である、としている。

ただ、私が委員を拝命している消費者教育推進会議の中で、経産省や環境省で話し合われている循環型社会形成のためのCEの情報が共有されておらず、ほとんど議論にもなっていない。

消費者庁は長年消費者教育に取り組んできた中でも、各自治体における消費者教育コーディネーターの配置と民間団体との連携によってさまざまな実績がある。

今後は人材の相互交流などもレバレッジの効くアクション。

ぜひ省庁の垣根を超えた横串の議論の場や交流を政界のトップとして醸成、実現していただきたい。

と回答をさせていただきました。

サーキュラーエコノミーが国家戦略の中に位置付けれた今、いよいよスタート地点に立ったといった気持ちでいます!

サーキュラーエコノミーが推進されていくためには、消費者・生活者の関わりは欠かせません。

今後もエシカル協会は、消費者・生活者にむけて普及啓発を行いながら、消費者・生活者の声を代表して、必要な場面でしっかりと伝えていき、エシカルな社会を作っていくために少しでも貢献できるようにしたいです。

貴重な機会をいただけたことに感謝いたします。

首相官邸WEBサイト



https://www.gov-online.go.jp/press_conferences/prime_minister/202408/video-287304.html